カウントダウンの夜
2009年12月31日。
早朝から約6時間、時々迷子になりながらジョージタウンの町を歩き、
やっと海岸通へ出た。すると、こんな看板が目立つようになる。
現地語がわからんので、その辺を歩いている学生たちに声をかけると

「今日カウントダウンフェスティバルがあるんですよ、右手の公園で。
たくさん人が集まってとても楽しいですから、ぜひどうぞ。僕らも来ます。
あ、来るときは手ぶらのほうがいいですよ、中には悪い人もいますから。」

わかりました、ありがとう!私も来てみます。と言ったものの、疲れ果てて来れるかどうか?
カウントダウンの夜_c0065410_2114568.jpg
しかし、滅多にないことだから、と思って疲れてはいたが11時頃になって、よろよろと港へ向かう。
最初はそれほどでもなかったが路地が合流するたびに人の数が増えていく。
20分ほど歩いてコタ・マラ公園に着いたときには大音量のフェスティバル会場が見えてきた。
地元のロックスターたちが、ガンガンとぶっ飛ばしている。

はじめは群衆の中に入るのが怖かったので遠巻きにしてみていたが、体が動き出して
どうにも止まらず、ぐいぐいと人を掻き分けてステージの近く、これ以上潜り込めないところまでやってきた。
しばらくは音楽に身をゆだねて体を揺らし続ける、とても気持ちがいい。
カウントダウンの夜_c0065410_21124345.jpg
11時55分、コンサートが中断され、カウントダウンの直前まで会場の全員で「ラサ・サヤン」を歌う。
一万人くらいかな?と思っていたがいつの間にか数万人規模の観衆に膨れ上がっている。
歌声が四方にこだまする、サラウンドなんてものではない、なんて凄いんだろう!?
なんだか目頭が熱くなる。日本にこうやってみんなで唄える歌があるんだろうか?
カウントダウンの夜_c0065410_21313712.jpg
そしてカウントダウン!
全員でHappy New Year!!!
突然、右手から花火が上がる、もう気分は最高潮^^
カウントダウンの夜_c0065410_21341532.jpg
それが約10分くらい上がり続ける。
こんな感動的な花火は今まで見たことがなかった。
カウントダウンの夜_c0065410_21363925.jpg
車は一斉にクラクションを鳴らし、バイクもそれに呼応するように警笛を鳴らす。
狂瀾怒涛の夜が始まった!
カウントダウンの夜_c0065410_21395453.jpg
海岸通は人と車、そしてほとんどが二人乗りのバイクで埋め尽くされ
すべてを巻き込んで街へなだれ込んでいく。
それは今まで経験したことのない新年の始まりだった。
カウントダウンの夜_c0065410_21435583.jpg
話には聞いていたが、東南アジアの夜は熱い!
高感度のデジカメならばもっと鮮明に撮れたかもしれないが、あえてフィルムにこれを焼き付けた。

2010年も、フィルムが残っている限り銀塩を使っていこうかな。

1 DP1
2,3,4,6,7 GR21 + Natura 1600
5 M5 + Nocton 35mm F1.2 + Pro 400
by nontan91 | 2010-01-08 21:59 | 街撮り
<< 極寒へ 夢のあとに >>