家族写真
新発田に老舗の写真館がある。
130年の歴史を誇る吉原写真館。
新発田のみならず、近隣の歴史とともに歩んできた。

娘夫婦の里帰りに合わせて撮影の予約を入れた。
プロの仕事場で写真を撮るなどご法度には違いないが、頼み込んで撮らせていただく。
(スタジオ内の撮影は特別に許可をいただいたもので、通常は不可能です)

おばあちゃんの細かい指示で、少しずつきれいなポーズになっていく。
撮られる方は、何故こんなに不自然な姿勢をとらされるのかわからないほどきつかったりする。
ところが、姿勢を少しずつ直されていくたびに、よりリラックスした雰囲気に変化する。
後ろで見ていて驚いてしまう、さすがはプロだ。真面目な感じ、くだけけた感じ、
いくつかのポーズを変えて、写真機をセッティングした六代目がシャッターを押す。
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昔はストロボなんかなかったから、自然光を生かすために最初からこの窓を設計したのですよ、と六代目が教えてくれる。
そう、この光の中で撮ってもらいたかったのだ。なんと素敵なスタジオだろうか!

アンソニーという大昔の大判写真機のシステムにはハッセルブラッドのデジタルバックを融合させて
日本で(いや、世界で?)唯一の肖像写真専門撮影システムを構築している。
出来上がった画像は、モニターを眺めて、う~ん!と唸るしかない^^
レンズはフォクトレンダー アポランター105mm。
家族写真_c0065410_21173414.jpg
娘は写真館のHPをみて、背景のホリゾントの色に合わせて服を選んできた、という。
背景をどうしましょうか?と聞かれて即座にこれを指定した。
1時間半があっという間に過ぎた。写真館で写真を撮ってもらうことがこれほど楽しいことだとは
いままで思ったことがなかった、面倒で苦痛なだけ?いや、違う。
これなら時々出かけてきて撮ってもらおうか(笑)

じつは、棚の中にいろんなレンズがゴロゴロしていた。
中に銘レンズの誉れ高いダゴールも転がっていたのだ。ただし長焦点なのでバストアップしかとれないという。
よし!今度は一人で来て、こいつで撮ってもらおう。
と、ひそかに考えたのであった(笑)

アンソニーのシステムや吉原写真館とその歴史については吉原写真館ホームページをごらんください。

Mamiya645AFD + ZD : AF 45mm F2.8
by nontan91 | 2010-04-17 21:44 | マミヤ645AFD
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