新発田路地探訪
久しぶりに市内のクラシック音楽喫茶「二楽章」に寄った。
路地を歩けば、のども渇く、一休みしたくなる。
そんなときにここへ来ればいい音楽も聴ける。
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古き佳き時代のクラシック喫茶の生き残りだから、最近は雑誌や新聞などの取材もやってくる。
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マスターはバイオリンを弾き、コンコルディア・ムジカという新発田の弦楽合奏団のコンマスでもある。
私もマスターから10年ほどバイオリンの手ほどきを受け、一時はムジカのメンバーに入っていたが
才能がないのでやめた(笑)なにせ、猫が逃げるほどの腕前なのである^^;

スピーカーはタンノイのGRF、いつも朗々と音楽を奏でている。
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新発田はホントに片田舎。
にもかかわらず、この喫茶店にはクラシック界の大物が大勢訪れている。
例えば、ウィーンフィルハーモニー・オーケストラの当時のコンマス、ライナー・キュッヒルさんもその一人。
そのほか枚挙に暇がないが、大物といえば、バイオリン界最後の巨匠といわれた、アーロン・ローザンド↓
新発田を大変気に入って、1985年、1990年の二回この店を訪れている。

その、ローザンドの使っていたガルネリが昨年売りに出されてロシアの大富豪に、なんと!
9億円の価格で買われていったという。ああ、ついにローザンドも弾けなくなったのか。
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じつは、もう時効になるから、言ってもいいかな?
コンサートの前の音合わせを、この店でやっていて、マスターからそっと耳打ちされた私は仕事をサボって、じいちゃんに頼み
こっそりここへやってきて、喫茶店の片隅で息を潜めながらマスターと二人でそのガルネリの音色を至近距離で聴いていたのである(笑)
天上の音楽、とはまさにこのことだった。
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訪れた人たちのサインはこの壁にびっしり!

コーヒーは特別に美味しいというわけではない(そんなこと言っていいのか 笑?)
ただし、年に1回か2回、ものすごく美味しいときがある。
そんなとき決まって常連客は「マスター、豆替えた?」と聞く。
何も変わってはいない^^

私はずっとこのコーヒーを飲み慣れているので、これが当たり前の味で
落ち着いて飲める。これでなくてはいけない、そして長々と夜が更けるまで音楽談義をするのだ。
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機会があったらぜひ訪れてみてください。
のんたんのブログを見てきた、といっても何もいいことはありません、
これ以上安くなりようがない、コーヒー350円(笑)

M : Summicron 50mm F2(沈胴)
by nontan91 | 2010-09-22 23:56 | M9
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