水上勉原作の小説も、1964年の映画も見ていない。
あらすじは知っている、が、あまりに重過ぎて見る気にもならなかった。
このタイトルにある「つついし」はきっと「筒石」のことだろうと思ってきた。
親不知と筒石は糸魚川をはさんで南と北にあり、距離もそれほど離れていないから
おそらく原作の中に登場するのではないかと思うのだが、読んでいないので、真実はわからない。
それでもこの「筒石」が何となく気になっており、いつかは訪れてみたいものだと思っていた。
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筒石の町のはずれ、渚に沿って舟屋が並んでいる。
この景観が筒石の象徴となっており、このすぐ裏側は国道8号線が通っている。
舟屋といえば、京都の伊根町のものが有名だが、筒石のものは海岸ギリギリに建ててあり、
船は舟屋の中に引き上げられてロープで固定されているところが違う。
さらにここは、観光の対象とはなっておらず、すべて実用。
訪れるカメラマンも殆どなく、実際、半分くらいは使われていないのだという。
筒石に着いてはみたものの、どうやってここへ降りるのかまったくわからず、町中をスナップしつつ
地元の方に話を聞いて、やっとわかった。波がギリギリまでやってくるので、さらわれないか心配だったが
みているとそれほどの波はこないことがわかったので、やっと安心して舟屋の中を歩き始めた。
連休の間に「筒石」には2度やってきた。
これらの写真は、1回目のロケハン中に撮影したものでデジタル中心。
2回目はフィルムオンリーでT*さんと、ロケハンではわからなかった新しい発見をする。
とても興味深いところなので、しばらくは「日光」と二本立てでまいります^^
M9 : ①② UWH 12mm F5.6 ③ ANGENIUEX 90mm F1.8
お問い合わせが多かったので(笑)
如何にして、この舟屋に至るかのご説明申し上げます。
一枚目の写真をご覧ください。
国道8号線が、舟屋のすぐ後ろを走っているのがお分かりでしょう。
つまり、R8が堤防そのものの役割を果たしているのです。
で、駐車するスペースはまったくありませんから、通常この構造だとR8の下にトンネルがあって
村の中から舟屋に至るルートがあるはずなのですが、どう探してもトンネルはないのです。
仕方なく遠いところに車を停めて、町中で地元の方に聞きました。
そしたら、道なんかないから、国道8号を渡って階段を降りなさい~というのです。
国道8号ですよ、ここは!
新潟から京都へ至るメインルート、日本で三番目に長い国道です。
当然交通量は多いですから、車の合間をかいくぐって、走って突っ切るのです。
そして、所々にガードレールの切れ目がありますから、ここをめがけていってください。
そこに石段があることが多いです。ただし、この石段、濡れていると滑りやすいですから気をつけて!
海へ真っ逆さま~ということも有り得ます(笑)