糸魚川の山奥、海谷渓谷(うみたにけいこく)に行ってきました。
いつかは行ってみたいと思っていたのですが、地理もよくわからず、やっと今になって実現しました。
ところが、ナビがいい加減で、海谷渓谷とインプットしたらとなりの谷を指示してくれたおかげで
行けども渓谷が無い! 結局麓まで戻って40分のロス。
「楢山節考」と言う映画をご存知ですか?
姥捨ての風習がある頃、緒方拳が坂本スミ子を背負って深い山に入っていく、そのロケ地が海谷なのです。
カンヌ映画祭でパルムドールを受賞しましたね。
凄まじい両側の断崖絶壁!
それもそのはず、ここはフォッサマグナ、大地溝帯の一部です。
小松左京が昔「日本沈没」でここから真っ二つに割れると描いた場所です。
まずは、到着した展望台から。
ほとんどの人は、ここから眺めて帰ります。
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7時前、到着したときは今にも泣き出しそうな曇り空でした。
そして仕度をしてるうちに雨がポツポツと降り始め、傘を差そうかどうしようか迷う。
結局カメラにシャワーキャップをかぶせただけで、雨具を着て歩き出す。
コンビニの透明傘はリュックにくくりつけた。
渓谷の入り口には「途中で川を渡りますが、増水時には渡れなくなります」と書いてある。
え、かえって来れなくなることもあるの?
歩き出してから気がついた。
道はどんどん下るばかり。
え?
この谷底に下りていって、川を渡るの???
じゃあ、帰りは全部登りかい!?
いったい、何百メートル降りればいいんだ???
まだ水音も聞こえません。
不安が頭をかすめます。
つづく。
PENTAX 645D : 33-55mm F4.5-6.3