知らない道をたどって unknown trail # LEICA M9
最近の日本の洋画や日本画はどうもつまらない。

N展や、N科展など、何であんなに面白くない絵ばかりなのか?
と不思議に思っていた。明治大正生まれの人たちのあの気概はどこへ行ったのだ?
薄っぺらで内容のないものばかりが展示されているから見に行く気もしない。

と思っていたら先日、N展の入選が会派別に人数を割り振られていた!
というニュースが入ってきた。それは篆刻部門の話だったが、そうなると出て来る出てくる。
絵画も書道もみんなそうで、特選になる人も持ち回りで、「はい、次はそろそろあなたね」
みたいな話、で特選になるには莫大な袖の下が(笑)

いや、笑い事じゃないね、特選とると絵の値段がグーンと上がるんで元がとれると言う。
これが日本のアートの現実だとしたらなんとも情けない話。
どうりでろくでもない絵ばかりが出てくるわけだ。

自然の営みの方がよほどアートしてるじゃないか!
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そんなところへ出展している会派などに属さず、独自の素敵な絵を描いている人たちは市井にまだ残っている。
でも大多数がN展的な絵を真似て描いているだけで、このままじゃいったい日本の文化はどうなるんだ?

この写真をじっと見ていたら何だかチェロのように思えてきたので
今日はカザルスのバッハ無伴奏チェロ組曲、本日は3番行こうかな^^

古本屋の店先でこの無伴奏の楽譜を偶然見つけ、研究に研究を重ね、ずっと何百年も忘れ去られてきた
この素晴らしい組曲を現代で初めて演奏したのがこのカザルスだ、という逸話はとても有名な話。
誰の無伴奏を聴いても、最後に手に取るのはカザルスのレコードだ。

阿賀町 綱木。

LEICA M9 : ELMAR 65mm F3.5 + VISOFLEX III
by nontan91 | 2013-11-17 23:08 | M9
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