何かが道をやってくる Something's coming #LEICA M
秋の夜の庭は虫の声に満ちている。
気温がぐんと下がり、上着を着ていないと寒い。

冬布団を出した。
でも、かぶっているとさすがに熱くなる。

秋の日は短い、いまは5時45分に日が暮れる。
日の出は5時半、夜明けを撮影するには4時半に現地でカメラをセットするのが原則だから
まだちょっと早起きがしんどい。

10月の紅葉のころになれば、今よりずっと遅く起きることが出来るだろう。
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最近になって、やっとスピーカーがなじんできて、18インチウーハーとドライバーが一体となって鳴りはじめた。
それまでは何となくバラバラに鳴っているような感じだったがこの一週間でググッと変ってきた。
音のしなやかさが増して、奥行き感が出てきた。こうなったらしめたもので秋の夜長をじっくり楽しめる。

こうなるまではおよそ半年かかった。
音の入り口から出口まで、ほとんどがヴィンテージだが、人によって組み合わせが違うから
アンプやフォノイコ、カートリッジ、トーンアーム、お互い同士が馴染むのに、毎日3時間ほど鳴らしていてもこれだけの時間がかかるのだ。
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15年間慣れ親しんできたアメリカ系の底抜けに明るいガッツのある音から、一気に英国系の渋みのある重厚な音に替わるというのは、
'64 マスタングからロールスロイス・シルバーシャドウに乗り換えるようなもので(笑)
前の音が懐かしくもあり、今の音に馴染みつつもあり。
GE製の6L6真空管は全体を統制しつつ、まさにその本領を発揮しつつある。

今日の一枚は、
カラヤンとフィルハーモニア オーケストラでシベリウスの「フィンランディア」
カラヤンのベルリンフィル以前の録音で、モノラルだがこれがホントにカラヤンか!?
と思うほど熱気に溢れている。カラヤンとシベリウスはとても相性がよいらしく、ベルリンフィルになっても
良い録音を残しているが、このCOLUMBIA盤は別格。ジャケットをみると1957年に無くなったはずの
シベリウスがまだ生きていることになっているから、それ以前の録音になる。
シベリウスの第5交響曲とカップリングだが、これもまた名演。

佐渡。

LEICA M : SUPER ELMAR 18mm F3.8
by nontan91 | 2014-09-19 22:40 | LEICA M
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