今年の夏は暑くなるのか、と思っていたら台風の襲来で知らないうちに気温が下がっていき
気がついたら稲刈りの季節がやってきて、もはや紅葉の便りがあちらこちらから聞こえてくる。
今年初の霜写真なんか出てきたりして、ビックリ。
いつの間にか季節が進んでいる。
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ひとつ台風が過ぎ去っても、また次の台風が控えている。
週末の連休は何とかお天気が持ってくれないと狙っていた山の紅葉の写真を撮るのが難しくなる。
雨でもいいのだが、できれば抜けるような青空の下でシャッターを切りたいものだ。
今日の一枚は、
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 : K.W.チョン(vn) : アンドレ・プレヴィン指揮 ロンドンシンフォニー
1970年代初頭のチョンは、鬼神もかくやという凄まじい演奏で、誰も寄せ付けない孤高の存在であったと思う。
エルガーやブルッフでは、激情の赤い炎がほとばしり出るような鬼気迫る演奏を残したが、
このチャイコフスキーやシベリウスではどちらかと言うと表立った激情が影を潜め、チョンにしてはクールな青い炎の中で
演奏しているような、そんな感じを受ける。しかし、この抑えた演奏がかえって彼女の内面の波風を、激情を想起させ、
知らず知らずのうちに心拍数が早くなってくる。BGMかけ流しではすまされない研ぎ澄まされた演奏がレコードに刻まれているのだ。
天下のアンドレ・プレヴィンを向こうにまわしてこれだけの演奏を聞かせる、恐ろしい一枚ではある。
DECCA SXL6493
剣龍峡にて。
M9 : VISOFLEX III : ELMAR 65mm F3.5 & PENTAX645D : MACRO 120mm F4