夜中の間、ずっと吹雪いていた。
それでも朝早く起きたら、まだ暗かった。
完全装備をして駐車場へ行くと車のドアが凍り付いていた。
ツルツル滑る道をだましだまし海辺へ向かう。
馬鹿だなあ、とは思うけれど今しか撮れない世界だし。
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海のほうへは顔を向けられないほどだった。
時折り砂と雪混じりの突風が吹いて、よろける。
帽子が飛ばされそうな中、体が冷たくなっては車に逃げ戻る。
一日こんな生活をしていた。
そういえば、今日は一曲も聞いていない。
フランク・シナトラをかけておこう。
「THE VOICE」
スローバラードの名盤である。
SIGMA DP1 Quattro & DP2 Quattro