風景屋さんとしての私 #PENTAX K-1
いつでも自分の撮りたいものだけを撮っていられれば、こんなに幸せなことはないが
人の集まる場所の展示用に毎週新しいものを6枚づつ取り替える、と約束したもので
流行作家が締め切りに追われるがごとく、写真を撮り続けている(笑)

しかも、写真を知らない人にもわかる、暗くならずに優しく、スケールが大きなものという制約があるために
毎回頭を抱えながら被写体を探している。

本当に自分が撮りたいものは、曖昧模糊とした抽象的なものを取り上げていきたいのに
そういうものは全く受けつけてもらえないから困ってしまう。

とにかく自分の撮りたいものよりも、展示用のお仕事優先で西に東に飛び回っている。
風景を撮ることは嫌いじゃないのでまだいいが、週末写真屋としては条件に恵まれることも少ないので
何もないところから錬金術のようにとびっきりの被写体をひねり出す方法があればいいのに、といつも思っている。

例えば、鳥を呼んでくるとか、美しい女性が現れるとか、雲が劇的に変化するとか。
そういう能力があったらどんなにうれしいことか(笑)
風景屋さんとしての私 #PENTAX K-1_c0065410_22593516.jpg
画像クリックで拡大できます PENTAX K-1 & 28-105mm F3.5-5.6
今回は、早朝でもないのに川面にモヤがずっとかかり続けてくれた。
色の白いのと霧は七難隠すと申しまして、余計なものが見えなくなるので大変よろしい^^
しかもこの霧の流れているところは周囲より数度気温が低く、濡れることを除けば大変快適。
風景屋さんとしての私 #PENTAX K-1_c0065410_2310503.jpg
写真を撮り終えて、川底から数メートル上に登ると、途端にレンズにびっしりと水滴がついて、何も見えなくなってしまった。

この後は象潟の道の駅に向かい、「M蔵」のとびっきりの美味しいラーメンをいただく。
私たちの中では、しょっつるラーメンとイタリアンバジルラーメンが二大双璧だが、一般のランキングは
また少し違う。近所に住んでいればいろんなラーメンを食べてまたランクも変わってくるかもしれないが
滅多にここに来れないので、なかなか冒険が出来ないでいる。

ところでこの「象潟」は市町村合併で「にかほ市」という名前に変わってしまった。
他県の私たちからしてみれば「象潟」の方が歴史的にも馴染の深い名前なのに、どうして?
しかも、平仮名。最近は何でもかんでもやたら平仮名にする傾向があるが、何故なのか。
そんなに漢字の読めない人が増えているというのか?由緒あるものを捨ててはいけないと思う。
まあ、円周率を「3」にするとか言い出す大人がいたわけだから、この国の教育のレベルは推して知るべし。
なんぼ手計算で、小数点以下を習っていない学年に限るとかいったって「3」はないだろう。
by nontan91 | 2016-07-26 23:57 | PENTAX K-1
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