「やげん」ってこういう字でよかったんだっけ?
とWikipediaで調べてみたら合ってた。
その昔漢方薬などの乾燥した植物をゴリゴリやって細かくする道具。
結構大変な作業だったんだろうなあ、と思う。
Wikipediaを見ていたら、この薬研のようにV字型に作ってあるある堀のことを「薬研掘」という、と書いてあった。
そういえば時代劇を見ていると「薬研掘」という地名が良く出てくる。なるほどね。
やげん堀という七味唐辛子屋さんもあるが、この薬研で唐辛子を粉にしていたらしい。
画像クリックで拡大できます #SIGMA sd Quattro & 18-300mm
この過剰とも思える色彩とモノの質感表現、他のカメラではけして撮ることができない。
いろいろ文句はたくさんあるが、可愛くて捨てられないのがSIGMAですね(笑)
このsdQも出来上がった画像をよくくらべればSD1の方がいいのだが、背面モニターの画像が当てになるかどうかの差でsdQの出番が多い^^
さて、里の紅葉もそろそろ仕舞いになりそうな気配。
今度の祝日はどこへ行きましょうかね?
今日のお供は、アイザック・スターン(vn)のフランクのヴァイオリンソナタ。
このフランクのソナタは、どちらかというと玄人好みの曲で、最初に聞いたときは面白くもなんともなかった(笑)
まあ、自分がこの曲を聞くに値しないレベルの経験値しかなかったということでしょう。
フランクのソナタの最高レベルの演奏は、SP時代のジャック・ティボーであることは誰も異論があるまいと思う。
しかしこのスターンの演奏もなかなかのもので、おや?スターンだったのか!ええね。これ!
このスターンが晩年、宮崎に来て音楽祭の一環としてプロを対象にした公開レッスンを行うというので
休みをもらって3日間会場に詰めたことがある。ところが、会場にはいつも十数人の聴衆しかいない!?
なんでこれほどの巨匠のレッスンを聴きに来ないのか? 不思議でならなかった。
課題がまたすごい。 モーツアルトのヴァイオリンソナタ。 プロは馬鹿にしてこんなもの弾かない(笑)
ベートーベンのようにぐいぐいとヴァイオリンが押していくわけでも、ブラームスのようにピアノとヴァイオリンが丁々発止と渡り合うわけでもない。
難曲を弾くのが当たり前と思っている日本のプロたちはモーツアルトを弾けないのだ。
実はこのモーツアルトのヴァイオリンソナタは
ヴァイオリン伴奏によるピアノソナタという形式をとっているので
ヴァイオリンの見せ場はあまりなく、あってもすぐに伴奏にまわる。このことを理解していないと曲にならない。
このソナタは相当巨匠たちの名盤を聴き込んでいたので日本の駆け出しのプロたちが弾き始めてすぐにこれは違う、というのがわかる。
スターンが指摘することもわかる、プロたちに何故そのように弾くのか考えさせるが、彼女らにはわからない。
私は大変よく理解できたが、技術が伴わないので絶対に弾けないことはよくわかった、という3日間であった(笑)