ノルウェーの彩 #FZ1000
タイトルを書いて村上春樹を思い出した。
明日長編の最新刊が発売されると、何かと話題になってクロ現でも取り上げられていた。

でもホントにおもしろいんか?
読まずに何か言うのはまずいけど、ねじまき鳥など以前に読んでみて何がいいのかよくわからん。
最後まで読んだ本が一冊もない(笑)これでノーベル文学賞?
とハルキストに問うと「お前の読解力がないからだ、センスが違う。」と。

う~ん、そうか読解力がないか、そうかもしれんなぁ。
ノルウェーの彩 #FZ1000_c0065410_23303324.jpg
画像クリックで拡大できます LUMIX FZ1000
人の文章を読むに当たっては、好きな文体というのがあってそういうのはスラスラ読めるけど
わざわざ複雑な言い回しを使い、わざと難解な言葉を用いて書かれた文章など願い下げ。
ノルウェーの彩 #FZ1000_c0065410_23401750.jpg

昔、大学入試の面接のとき、読書はするか?どんな本を読むか?と聞かれ
「山手樹一郎の剣豪小説!」と答えて大笑いされたことがある。なんで笑われたのかよくわからなくて、キョトンとしていると
「山手樹一郎と答えた学生は初めてだ」腕組みをしてククッと下を向いて笑いをかみ殺している審査官もいた。
ノルウェーの彩 #FZ1000_c0065410_23531829.jpg

山手樹一郎は桃太郎侍など殆どが勧善懲悪、絶対にハッピーエンドという、偉大なるワンパターン作家とまで言われた人である。
誰が好き好んで浪人中に破滅に向かう小説など読むものか!(笑)
入試に合格したのは案外この答えがよかったからではないか?と今でも思っている(笑)
ノルウェーの彩 #FZ1000_c0065410_0017.jpg

今でも難しい本は読まない。
やはり勧善懲悪、ハッピーエンドの小説などを好んで読むのはそのころと同じ。
映画だってその方が後味がよろしい。
ノルウェーの彩 #FZ1000_c0065410_0115635.jpg

去年一年で一番だったのは、レヴェナント 蘇りしもの、あのデカプリオがアカデミー主演男優賞をとった映画。
ラストに至るまでが壮絶であったがあの映像美に救われた。凍りつく世界、あんなところへ行って写真を撮ってみたいと思いながら見ていた。
ぜひ大画面で見てください(笑)
ノルウェーの彩 #FZ1000_c0065410_0353016.jpg
悲しみを感じるのは音楽だけでよい。
実際に悲しみだけしか残らない本や映画はいかん。

今日のお供は、その惜念の情がたっぷり詰まったボザール・トリオの演奏でラフマニノフの「悲しみの三重奏。」
チャイコフスキーの訃報を聞いて悲しみのうちに書き上げたと言われる曲である。
これは残念ながらいまだにレコードが手に入らない。いつも行っているオーディオショップの店主が
自慢げに「これは俺の宝物だ」と時々かけてくれるのを悔しい思いをしながら聞いている。
CDで聞くよりはアナログの方がいいんだけどなぁ。
by nontan91 | 2017-02-24 00:36 | FZ1000
<< 襲来 They come #S... 賽の神 #PENTAX K-1 >>