気分はハッセル GFX photo with Hasselblad lenses #GFX50S
RAYQUAL(宮本製作所)からHS-GFXのマウントアダプターが届いた。
発売前にコンタクトして送ってもらったのだ。これでハッセルVシリーズのレンズがすべてGFXで使用できる。

現在のGFXのラインナップでは長玉がないので不便と言えば不便このうえない。
これで250mmが使えれば、言うことなし。

ただ、超古いレンズなので一抹の不安はあったが、それはまったくの杞憂というものだった。
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FUJI GFX 50S & Carl Zeiss Macro Planar 120mm f4 画像クリックで拡大できます Click to Enlarge



GFレンズのマクロも優秀だが、Macro Planarの画像を見てビックリする。
デジタルではなく、まるでPRO 400のネガフィルムを見ているようだ。
コントラストはあまり無いが、そのかわり階調の再現性がものすごい。
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Carl Zeiss Macro Planar 120mm F4



それともうひとつ驚いたのは、色収差、いわゆる色ずれがまったくと言っていいほど見当たらないこと。
デジタルになると画素に向かう光線の角度が厳しくなるので、Canon 、Nikonと言えども古いレンズでは色ずれが起こったため
デジタル用にレンズを設計しなおさなければならなかったというのに、この古い本家Carl Zeiss、どれも文句のつけようが無い!
早い話が、フィルム、デジタル関係無しに色収差など完璧に封じ込めてあったHasselbladのレンズが素晴らしい!ということだ。
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Carl Zeiss Macro Planar 120mm F4



せっかくハッセルのレンズをつけたのだから、GFXのアスペクトの設定を1:1、つまり正方形にしてみる。
すると、ファインダーの中もモニターも真四角になって気分は突然ハッセルになった!
しばらくぶりで正方形のファインダーを見たので最初は構図がうまく取れなかった。
ハッセルを使っていた頃なら黙っていても正方形の中に構図が納まったのに、なんたることだ?(笑)
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Carl zeiss Distagon 60mm F3.5



それでも何枚か撮っているうちに645の画角でモノを見ていたことに気づき、
幻影を振り払って真四角の風景を探し始めた。うまくいかない。
しばらくしたらまたこの画角に慣れるだろうか?
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Carl Zeiss Sonnar 250mm F5.6


この250mmというのは風景写真を撮る人には「標準レンズ」とも言われ、風景屋さんは絶対持っていなければならなかった。
なので自分の手元にもちゃんと残っている(笑)ただ、今回はそれほど使いたいシーンに出会わず、
夕陽が海に沈む中、帰港する小さな漁船が視界に入ってきたので、そのときだけレンズを交換した。
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Carl Zeiss Distagon 60mm F3.5



沖の漁船に灯がともった。
暗くなってきたのでこのまま星を撮ろうかどうしようか?と空模様を見ていたが
どうもうす雲がかかって取れそうにないのであきらめることにする。
いずれこのレンズで星空を撮ってみたいものだ。
古いレンズだからダメだろうと思っていたが、今日の試写の結果ではいけるかもしれないと感じた。
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Carl Zeiss Distagon 60mm F3.5


もう撮れなくなって帰り際、突堤に誰がおいたのか石ころと流木が転がっていて
いったんは通り過ぎたが気になって戻ってきた。暗くてピントが合わないのでこの流木の上に携帯を開いて置いて
光る数字にピントを合わせてISO 1600で30秒の露出をかけてみた。
わずかに空に残った夕焼けの色がほんのりと流木をピンクに染めているのがわかる。
何とやさしい写りだろうか!?


お腹が空いたので、すのまま車を走らせて「すき家」でうな丼を買って帰ることにした(笑)




今日の一枚は

カラヤンとベルリンフィルで「WAGNAR ワグナー」

若き日のカラヤンでまだ誰に文句を言わせない溌剌とした演奏がそこにある!
COLUMBIAの初期盤、いわゆる33CXの記号がついているレコードで、トリスタンとイゾルデ、
タンホイザー、ニュールンベルクのマイスタージンガーから美味しそうなところを録音している。
重厚でいて華やか。カラヤンでなければベルリンフィルをここまで鳴らせなかったであろうと思われる逸品。
フルトヴェングラーとはまた違った素晴らしさがある。




by nontan91 | 2017-06-23 23:40 | Comments(12)
Commented by yoshipass at 2017-06-24 00:52
えええ!
禁断の使い方を見せられてますね(笑)
好みだけ言えば、純正は良いに決まっていますが、写りすぎ(笑)
こちらの方が魅力的ですね。
Commented by zbjsower at 2017-06-24 14:51
すごい・・・
デジタルで見なれたハッキリした写真ではなく、物凄い存在感と迫力を感じさせられました。
写真はレンズなんだなあ~と、つくづく思い知らされました。
Commented by SAKURA at 2017-06-24 21:37 x
ちゃん~と秘密兵器、あるんじゃないですか~(笑)
さすが~古いとはいえ、ツァイスの写りってさすがです。
一挙に長いものの問題も解決して、これからの活躍も楽しみになれました。
Commented by 城南太郎 at 2017-06-24 21:47 x
こんばんは!

1枚目、いやぁ〜凄い迫力ね!
次は、次はとスクロールしましたよ〜
心象的なスクリュー、茜色の夕日に浮かび上がる漁船のシルエット、
黄昏れる中の一点の灯・・・一つ一つ見入ってしまいました^^
『真四角』の見事なシナリオですね!
素晴らしいですよ^^
250mmの大砲?(笑)これかも活躍しそうですね^^
Commented by saitama at 2017-06-25 09:25 x
初めまして! いつもblog拝見させていただいています。
いやー、この写真いいですね。特に最後の、流木の写真が何とも言えませんね。非常に上品な色が出ていながら、解像はまるでFOVEON機のようにキリッとしてますね。レンズの色収差の無さが効いている…?
GFX楽しそうで何よりです。
Commented by Masa_ls at 2017-06-25 11:24
いずれも深みがあって味のある作品ですね^^
1:1のレトロ感も相まって見ごたえあります
レンズの違いによる表現をしっかり見せていただきました
驚きです!


Commented by nontan91 at 2017-06-26 21:48
★yoshipassさん>

こんばんは~^^
え~え~、禁断ですね(笑)
ただ余りに写りすぎというのはフィルムをやってきたから
わかることなのかもしれないですね、デジタルから始められた方は
一杯写ってどこが悪い?と(笑)でも魅力がどっちにあるかといったら
やっぱりアナログ!魅力的ですよね~^^
Commented by nontan91 at 2017-06-26 21:53
★zbjsowerさん>

こんばんは~^^
相当に古いレンズなんですけど、当時の設計が素晴らしかったのでしょう、
現在のカメラに装着してもまったくその魅力が衰えていないどころか
ますますその輝きを増しているようにさえ感じられます。
レンズのマジック!、たまりませんね^^
Commented by nontan91 at 2017-06-26 21:59
★SAKURAさん>

こんばんは~^^
秘密兵器じゃないですよ~到着してすぐに出したんですから(笑)
現代のコシナのツアイスより表現力がすぐれているようにさえ感じます。
ヤシコンのころのツアイスはまだフィルムの頃のもので、ハッセルのツアイスの流れを十分に受け継いでいたと思いますが
写りが現代的になった分、味は後退しましたね~
これらのレンズで何でも撮れるわけではないですが十分に使用に耐えることがわかってうれしかったです^^
Commented by nontan91 at 2017-06-26 22:13
★saitamaさん>

こんばんは~初めまして!
いつもご覧になっていらっしゃるのですね!
そういう方にコメントをいただくととてもうれしいです、
これからの励みになります^^
さすがに元は5000万画素ですから、6X6になっても3000万画素ちかくあるのではないでしょうか?
なのでレンズの解像力が若干悪くとも余計な収差が無い分リアルな描写になってくれるのではないでしょうか?
これならば、最近重厚さが無くなったQuattro FOVEON以上に良い画像をたたき出してくれるのはないかと
期待しております。これからもよろしくお願いいたします^^
Commented by nontan91 at 2017-06-26 22:17
★城南太郎さん>

こんばんは~^^
現代のレンズには無い重厚な写り!
ちょっと違いますね~^^
以前はハッセル用のデジタルバックを考えていたのですが
あまりに高価なのと、固体によってピントの調整が必要だったり
6X6のバージョンが無くなったのであきらめていました。
でもこれなら十分にハッセルの写り、と言えますね?
250mmの大砲?(笑)
ああ、ツイッターに上げた写真ですね、長距離砲が使えるのはうれしいです、活躍してもらわないと^^
Commented by nontan91 at 2017-06-26 22:21
★Masaさん>

こんばんは~^^
レンズの差がこうも描写の違いを生み出すとは、実は思っていませんでした。
そのままハッセルの写りと言っていい描写です。
この差をはっきりと写しだすGFXの基本的な性能の高さにも感服です^^
ハッセルに負けないだけの性能の高さがあるのでしょうね^^
真四角写真、ときどきアップしてみようと思っています。
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