このフランス生まれのレンズは、おそらく初めて新潟の地を見たはずだ。
彼女の眼に福島潟の光景は、どのように映ったのだろう?
河畔に生い茂る木々の中に白い花が咲いている、コーティングもされていない素通しのレンズでは
コントラストも低く、色乗りも薄い。F8まで絞っても周辺は滲みぼけている。
しかし、この写りはどうだ!いったい、なんと形容すればいいんだろう?
7日夕方。陽はかなり傾いて、地平に沈もうとしていた。
プリンターの性能がレンズの描写に追いつかないのか、腕が悪いのか?
どうやっても、このアンニュイな風合いを出すことができない。
この複雑な緑の色と階調が出てこないのだ、カラープリントは難しい・・・
R-D1s : ANGENIEUX 50mm F 2.9