正しい蕎麦屋の入り方
まず、暖簾を勢いよく、かきわける。
「らっしゃいやし!」

「おう、おやじぃ、冷やで一本つけてくれぃ!」

この時蕎麦屋のおやじは、むっつりと返事もしないで、酒の仕度に取りかかるのもよい。
せいぜい短く 「へい」 と一言。時候の挨拶など無駄話は必要がない。
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古来、蕎麦屋というのは酒を飲む処。
いきなり蕎麦を頼むなど言語道断、とかの杉浦日向子氏も言っておった。

まず酒を飲んで喉を潤す。

「んっ、あ~、五臓六腑にしみわたるぜ!」

肴は、板ワサ、卵焼き、冷奴の三種の神器、これ以外にない。
このあと、アツアツの卵焼きと冷奴が出てくるのだ。
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うまい酒を飲んで、ほろ酔い気分になったところで、

「おやじ、一枚くれぃ!」

と、おもむろにもり蕎麦など頼むのがツウだが、
この日は気分がよかったので、海苔の上がってるものなど頼んでしまう。
ま、こういうのもたまにはいい。
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「おやじ、勘定! ここに置くぜ」

* * *

と、一回やってみたかったんだよな~こういうの^^
新潟市内の老舗の蕎麦屋。 ここで板ワサを肴にちびりちびりとやっているおじさんのカッコよかったこと。

ほんの少しだけ日本酒が飲めるようになったので、車に乗らずにやってきた。
格好つけてはみたものの、やっとの思いで一合飲んで、蕎麦が来るころにはクラクラ(笑)
とても勘定がまともに払える状態ではなかった^^;

これも修行だ。
「おやじ、またくるぜ!」

R-D1s : Summaron 3.5cm F3.5
by nontan91 | 2008-09-06 21:54 | EPSONデジタル
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