焚くほどに 風がもてくる 落ち葉かな
これは良寛さんの句で、10年前ほどにこれに出会い、
焚いても、焚いても風が吹くたびに落ち葉が山のように降り積もって
まったくきりが無いよ!という句で、秋の情景がよく出ているな~と、とても気に入って、
似たような光景に出会うたびに、この句が頭に浮かんできたものでした。
ところが!
今日(9日)の新聞に、同じ句が載っていて解説もついていたので、読んでみたら
え~っ?違うじゃない??なんで??? もう一度あらためて句を読み直してみた。
焚くほど
は 風がもてくる 落ち葉かな
「てにをは」 をひとつ間違えて読んでいた!!
足りぬ、足りぬと追求していくときりがない。焚くだけの落ち葉は風が運んできてくれる、
という良寛さんの生き方を詠んでいて、足るを知ることで心の平安が生まれるのだ。
と解説にある。
たったひとつ文字を間違えて憶えただけなのに、えらい内容が違うことに!!??
いったい俺の10年間は、なんだったんだ・・・
*)注 写真と文章は何の関係もありません(笑) 新潟市にて。
EPSON R-D1s : SUMMICRON 50mm F2