秋の日に
焚くほどに 風がもてくる 落ち葉かな

これは良寛さんの句で、10年前ほどにこれに出会い、
焚いても、焚いても風が吹くたびに落ち葉が山のように降り積もって
まったくきりが無いよ!という句で、秋の情景がよく出ているな~と、とても気に入って、
似たような光景に出会うたびに、この句が頭に浮かんできたものでした。

ところが!

今日(9日)の新聞に、同じ句が載っていて解説もついていたので、読んでみたら
え~っ?違うじゃない??なんで??? もう一度あらためて句を読み直してみた。
秋の日に_c0065410_117435.jpg


焚くほど 風がもてくる 落ち葉かな

「てにをは」 をひとつ間違えて読んでいた!!
足りぬ、足りぬと追求していくときりがない。焚くだけの落ち葉は風が運んできてくれる、
という良寛さんの生き方を詠んでいて、足るを知ることで心の平安が生まれるのだ。
と解説にある。

たったひとつ文字を間違えて憶えただけなのに、えらい内容が違うことに!!??
いったい俺の10年間は、なんだったんだ・・・


*)注 写真と文章は何の関係もありません(笑) 新潟市にて。
EPSON R-D1s : SUMMICRON 50mm F2
by nontan91 | 2008-10-10 01:28
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