星降る夜に Stars and clouds #PENTAX K-1
8月になって一日中晴れていることがほとんどなかった。
わずかの晴れ間を狙って星を撮りに出掛けてみたものの、何枚も撮らないうちに霧が出て雲が全天を覆い始めた。
ペルセウス座流星群の残党を少しでも引っ掛けられないかと期待したが、大きな流星を4個外した。

写角の外だったり、シャッターを押していないときだったり、そういうときに限って結構大きな流星が飛ぶものだ。

あきらめて場所を替え面白そうなところを探して車を走らせる。
夜空の星を絡めた星景写真は流行っているがみな同じようなものばかり。
たまにはこんな雲が主体の星景写真があってもいいかもね。
c0065410_00031369.jpg
PENTAX K-1 & 15-30mm F2.8


K-1はとても良い出来のカメラなのだが、残念ながらフルサイズ対応のレンズが出てこない。
でかくて重い高性能のレンズはあるのだが、コンパクトで開放F値を欲張らないでカバンの中に
楽に三本くらい入るような望遠系、広角系のズームや、使いやすい画角の単焦点を期待していたのだが
まったく出る気配がない。なので次第にK-1の出番が減ってくる。
サードパーティからの供給もほとんどない状態ではあきらめるしかないか。

それに引き換え、SONYのαミラーレス一眼用のレンズはサードパーティからも多く参入し
どれを選ぼうか迷うほどの盛況ぶりだ。フランジバックが短いこともありマウントアダプターで
世の中のほとんどのレンズを使用できることも強みで、こちらでの出番も増えてきている。

αミラーレス一眼のボディは数種類あるが、ニコンやキャノンのように
エントリーモデルというのがない。それぞれに特徴があってこの機能が欲しい人は
このボディを使ってね、という棲み分けなのがおもしろい。

だからどのボディを使っていても他のボディを羨むことは少ない。
画素数を欲張らないで高感度にめちゃ強い7s, 7sII。4000万画素オーバーの写真を撮りたければ7RII。
そこまでの機能はいらないがそこそこで良いというなら7II、といった具合になっている。

そのそこそこの7IIですらA1サイズに引き伸ばしても非常に繊細な画像がそっくり保たれているし
なんら引け目を感じる必要は無いという性能を持っている。

プロ向けのサポートも充実し始めてきているようだし、超高速シャッター、秒間20枚連写、しかも無音モードがあるという
α9も登場したことで、2020年の東京オリンピックではカメラの勢力地図も変わってくるかも知れんですね。
無音モードはホントにシャッター音がしません、なのでコンサートとか芝居やバレーとか
スポーツでもゴルフなどインパクトの前からシャッター押していてもまったくわかりませんからねぇ。

ま、悪いことに使わないように(笑)




# by nontan91 | 2017-08-19 01:18 | PENTAX K-1 | Comments(9)
燕岳より 2003 Memories of Mt. tsubakuro-dake #Canon1Ds
先日、NHKのハイヴィジョンで北アルプスの三軒の山小屋を結んだ実況中継を放送していた。
穂高カールの涸沢(からさわ)ヒュッテと燕岳(つばくろだけ)の燕山荘(えんざんそう)、七倉岳の船窪小屋である。
昼と夕方の2回に分けて生中継するという企画でした。

あいにくと天候が悪く絶景大展望は無理でしたが、山に登っていたころが懐かしく、古いHDDをひっくり返して当時の写真を探してみました。
10年位前だと思っていた燕岳は、2003年という大昔であったことにビックリ!

当時の写真です、2003年9月15~16日の撮影。
頂上に人が立っているのが見えますか?白く砂のように見える部分にはコマクサも残っていました。
c0065410_15195016.jpg
Canon 1Ds & SIGMA 24-135mm


早朝の撮影です。
せっかく撮ったのに当時はこのように現像できなかった。
DPPにもPhtoshopにも限界があって、思い描いたようにならなかったのがウソのようだ。

中房温泉から合戦尾根を登って暗いうちから歩き出したはいいが、当時のフラッグシップ1Dsや三脚など
詰め込むだけ詰め込んだらリュックを含めて17kgという重さになってしまった!

ひいひい言いながらやっとたどり着いた燕山荘、信州側はご覧の通り雲につつまれた状態で視界がほとんどなかったが
尾根に上がればヤリが出迎えてくれた。この尾根沿いの槍ヶ岳に至る道を北アルプスの表銀座通りといいます。
c0065410_15195239.jpg


そしてこの展望デッキの心地よさ!
みんな美味しそうにビールを飲んでいるので、ちょっと一口もらったらひっくり返ってしまった(笑)

c0065410_15195602.jpg
下を眺めると当時のテン場がみえる。ひと張りいくらだったか忘れたが山小屋に泊るよりは安い。
自分もテントで気ままに行きたかったが、この荷物にテントとシュラフではもう重過ぎて登れない(笑)
c0065410_15200053.jpg

ビールがいけなかったのか、この後ひどい頭痛に襲われ一歩も動くことが出来なくなりダウン!
初めての高山病に襲われた。夕飯は食べられそうになかったのでおにぎりを作ってもらい、8時頃になってやっと食べた。
その後何度か高い山に登ったが、どうも2500mくらいのところで高山病の症状が出る。
疲労との関係もあるのか、1700mくらいで同じような症状に見舞われやっとテントを張って中でひっくり返っていたこともあった。
c0065410_15200372.jpg
当時の燕山荘のカイコ棚。今でもそんなには変わっていないと思う。
自分の場合、高山病の症状はひどいのだが、数時間眠ればケロッと治ってしまう。
要するに体の調節機構がお粗末に出来ているのだろう(笑)
c0065410_15200649.jpg
燕山荘はこんなところにあります。燕岳山頂登山道の途中から撮影。
北アルプスの女王と呼ばれる燕岳とヤリ、穂高が見通せる立地のよさで今でも泊りたい山小屋のナンバーワン。
北アルプスにデビューするにはまずここから!といわれているのもうなずけます。

そして翌朝、暗いうちにもぞもぞと寝床を這い出して昼間ロケハンしておいた場所に三脚とともに向かいました。
気温は4度まで下がり、重い目をして持ってきた防寒具が役に立つことになるのです。



# by nontan91 | 2017-08-14 16:30 | Comments(8)
大人の方が夢中 Return home #SONYα7II#GFX50S
お盆の直前、8月11日は花市。
盆花や飾り物を売るお店が三ノ町通りにたくさん出店され、縁日のように華やかになる。

ただ最近は盆花はスーパーなどでも気軽に買えるため地元の盆花を作っている人たちも少なくなって
出店も減っているので、なんとかして以前のように賑やかな花市にしたいとみんながんばっている。

うれしいことに、8月11日は「山の日」、休日になったことで人出も増えてくるのではないか?
みんな期待している。
c0065410_23090420.jpg
SONY α7II & APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.


史上最強の50mmのひとつ、LEICAにつければもっと本領を発揮するのかもしれないが、
こうやってスナップするには自分にはちょっと大きすぎるようになってしまった。

「お~、なっつかしぃ~!小さい頃は自分で作って遊んでたっけ^^」
子供そっちのけでのりのりの知人。地元なので数メートル進むごとに誰かに出会う(笑)
c0065410_23093454.jpg
FUJI GFX 50S & 32-64mm F4


いい男に撮ってね!
月末の新発田祭りのときは、きんつば屋の前に店出してるからプリントして持ってきてよ!
ジョーキパン屋さん。了解です、正体ばれちゃってるなぁ(笑)
c0065410_23093128.jpg
FUJI GFX 50S & 32-64mm F4


新発田が発祥と言われるジョーキパン、名前を変えて今では「ポッポ焼き」として
祭りにはかかせない食べ物になっている。焼いている人はこわもてだが実はやさしいおじさん^^
c0065410_23092727.jpg
SONY α7II & APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.


当地の名物の一つ「金魚台輪」のミニチュア。
主に子供たちが引っ張る。これの大きいものを祭りの当日町中を「わっしょい」の掛け声とともに引き回す。

花市の開催される通りは、三ノ町台輪の保存場所でもあるので、当日は外に出されて
普段は乗せない子供たちを乗せて「アオリ」を体験してもらう。
その時間が始まる前から長蛇の列。三ノ町お囃子組が路上で演奏して盛り上げる。
c0065410_23092517.jpg
FUJI GFX 50S & 32-64mm F4


ジョーキパンの仕込み中に地元の馴染みの男性が通りかかって盛り上がっている。
何十年も同じ場所に出店していれば、地元の人との交流も当たり前、「まだ生きてたの?」みたいな話になる(笑)
c0065410_23092072.jpg
FUJI GFX 50S & 32-64mm F4



20年前は人とぶつからないで歩くことは不可能だった花市も今はちょっと寂しくなってはいるが、
そのうちまた盛り返すことだろうと思う。お盆の行事がある限り。
c0065410_23091739.jpg
SONY α7II & APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.


スナップ中心の写真家の個展などに出向いていると、たまたま紛れ込んできた風景写真専門のカメラマンは
よく「ブレてる!」と評して素通りしていくことが多い。
「ただの記念写真じゃないか?」とか。

おもしろければ何でもいい、と思うのだが自分たちは高尚な写真を撮っていると考えているのか
実に見下した態度で写真展を覗いていく。もっと勉強しなさい!と言いたいところだ。

もちろんそうでない人も大勢いるのだが、どうも気になる。
アレ、ブレ、ボケの森山大道や中平卓馬を始めとする町撮りの大家たちを論じた本はたくさんあるが
風景写真家を論じた本は殆どみたことが無い。どっちが高尚だとかいう話ではなく違うジャンルのものを
理解できないからと言ってけなしてはならない、ということ。
c0065410_23091489.jpg
FUJI GFX 50S & 32-64mm F4


この日だけは道路に落書きしてもいい。
チョークがたくさん用意してあって、子供たちは大いに喜んでアスファルトに書きまくっている。

私の子供の頃は、釘で地面にたくさん絵を描いていた。
今みたいに車もそれほど多くなかったから路地裏ではそうやって遊んでいたものだ。
c0065410_23091133.jpg
SONY α7II & APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.


さて、もうじき盂蘭盆会。
故郷を目指して大移動が始まっている。
今日たどり着けた人は幸せだ、まだ大渋滞の中でうんざりしている人たちも多いことだろう。
今年は渋滞の時間がかなりずれているらしい。50kmの渋滞なんて走りたくもないが
それでも人は故郷を目指す。
c0065410_23090824.jpg
SONY α7II & APO SUMMICRON-M 50mm F2 ASPH.


今日の一枚は

ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲

フランス国立オーケストラで、アンゲルブレシュトの指揮。
ライブ盤だが仏ERATOの作成で、名盤、そして超高音質盤。
海、やノクターンなど網羅した三枚組みのLP。

ドビュッシーのオーケストラもどうもとっつきにくいところがあって、というか
なにか引っかかるものがあって心穏やかに聴いていられないところがある。
フランスものは得てしてそういうものが多いような気がするが、この辺は文化の違いを強く感じる。
フランス人はこれを心地よいと感じているのだろうか?
「海」などは聴いていてしんどい(笑)
異質の文化を吸収したくて時々針を下ろすのだがいまだに慣れない(笑)


# by nontan91 | 2017-08-12 01:19 | GFX50S | Comments(8)
新潟祭りフィナーレ Fireworks #GFX50S
新潟祭りの花火は、長岡の花火に隠れてはいますが、毎年50万人超の観客動員数があるなかなかの催しです。
今年も快晴の夕に開催されました。写真はHDRではなく、ハーフNDフィルターを使っています。
この、やすらぎ堤と呼ばれる河川敷一杯に詰めかけた観客を写したかったのですが、こちらに露出をあわせると
花火とせっかくの夕空が露出オーバーになってしまいますから、フィルターで調整してみました。

まずは一発目のスターマインが上がったところ^^
c0065410_23345376.jpg
FUJI GFX 50S & 32-64mm F4 画像クリックで拡大できます Click to enlarge


台風の影響か綺麗過ぎる夕焼けと、左には県庁舎、右奥には佐渡の山並みが見えています。
橋は昭和大橋、奥にはJR越後線の鉄橋。川面には屋形船が停泊し、近くから花火見物をする人たちが身を乗り出しています。
風に乗ってひっきりなしに「場所がもうありませんから、ここからは入らないでください!」という
拡声器のアナウンスが聞こえてきます。それでもどんどん人が押しかけてきます。
c0065410_23345177.jpg

一発一発どの団体の協賛かアナウンスがあるのですが、観客の拍手の度合いは花火の大きさと上がるスピード、斬新な構成に比例して大きくなるようです。
ですからヘタな花火は上げられません、拍手と歓声の大きさは企業イメージにも大きく関わります(笑)
c0065410_23343762.jpg


Fujifilmからはまだ長距離砲が発売されていないので、ハッセル用の250mmを使って撮影してみましたが、
なかなかの写りで、純正といい勝負をしています。花火ではどうせMFなので使用にはまったく問題がありません。
c0065410_23344851.jpg
Carl Zeiss Sonnar 250mm F5.6



次の一枚は、今回一番気に入った花火。
小規模ですが、とても可愛らしく、見ていて思わず「いいねぇ!」と声が出てしまいました。
c0065410_23344070.jpg
GF 32-64mm F4


実は新潟の花火は2日目と3日目の2回にわけて行なわれます。
今までのは最終日の花火でしたが、前日2日目は音楽とシンクロして打ち上げられる音楽花火。

打ち上げられる場所は八千代橋と万代橋の間。
昨年までは、しょぼい花火で不評でありました。PAのセッティングもヘタなのか音楽がワンワン反響するだけで
何が鳴っているのかよくわからない。それが今年は一転してアナウンスもよく聞こえるし音楽もきれいに流れています。
花火の方も去年より格段によく、これならば続けてもいいだろうというレベルになって大いに楽しめました。
c0065410_23344366.jpg
GF 120mm F4 Macro


左岸の河川敷に人がびっしりいるのがわかるでしょうか?
その奥には新潟のホテル群、そして新潟のシンボル萬代橋の上にも人が大勢。
奥には柳都大橋、さらにその奥は信濃川河口、日本海へと続きます。
c0065410_23344604.jpg
それにしても、こんな至近距離でこれだけ大きな火の玉が上がるのを見ているのですから大迫力です。
本当の街の中心部なので、いくら信濃川が大きいとは言え四尺玉はあげられませんが
年々花火も進歩してきており、夏の風物詩として新潟の夜空に彩を添えてくれています。




# by nontan91 | 2017-08-08 00:50 | GFX50S | Comments(11)
礼文島の夢 Rebun Island, Hokkaido #Leica M9
写真展の日程が決まった。
11月2日から11月5日までの4日間。新潟市の砂丘館。
それはまた後ほど。

展示する写真を選ぶのに古い写真を整理していたら礼文島のワンカットが出てきた。
この発色はSIGMAだと、頭から思い込んで一生懸命当時のフォルダーを探すが見つからない。
まさか、と思ったLeicaのフォルダーから画像が出てきた。

初めての礼文島は2011年の7月だったので、もう6年になるが、
画像の美しさは変わらない。
c0065410_16524508.jpg
Leica M9 & Elmarit-M 28mm F2.8 ASPH 画像クリックで拡大できます Click to enlarge


それにしてもこの28mm、周辺まで欠点らしいところが見当たらず、見た目以上に美しい画像を残してくれた。

この日は7月17日、なでしこがFIFA女子ワールドカップでアメリカを下し、初の世界一となった記念すべき日であった。
早朝、まだ暗いうちから礼文の山を徘徊している私の元に、新潟から何度も実況中継のメールが入った。
全後半終わって1-1。延長前半でアメリカに点を入れられてもうだめか!と落胆していたところに延長後半の残り3分で澤の劇的ゴール!!
なんという展開か!桃岩コースの山道で小躍りしたのを覚えている(笑)

結局PK3-1でなでしこが大逆転勝利!
うるうるしながら山を降りてきたところでこの風景が目に飛び込んできた。
遠くには利尻富士。フェリーがまさに香深(カフカ:なんだか外国の名前みたいでカッコいい)の港に入ろうとしている。

光といい、色といい、二度と出会えないような瞬間で、なでしこの優勝という付加価値もついて、これが礼文島でのベストショットであったのは間違いない。



# by nontan91 | 2017-08-02 17:33 | M9 | Comments(12)
サソリ座からの招待 Invitation from Scorpius #GFX50S
南天の比較的低い位置に赤く輝く星がある。
それがサソリ座の盟王「アンタレス」。
一度これがアンタレスだよ、と教えられたらけして忘れられない印象的な星だ。

アンタレスは美しいパステルカラーの散光星雲に包まれて、まるで多くの天女たちに傅かれ
優雅に暮らしているように見えるのだが、実はウラで暗黒帯の触手を伸ばし、天の川銀河と絡み合い
穏やかな様でいて複雑な様相を呈しているのである。

この美しく複雑な星域を撮影することは一つの夢だった。
c0065410_20500727.jpg
FUJI GFX 50S & GF 120mm F4 Macro 画像クリックで拡大できます Click to enlarge



ところがこのアンタレス周辺の領域、簡単に写ってはくれないのである。
さすがのNikon D810Aでも短時間の露出では二本の触手のような暗黒帯はおろか、パステルカラーの「カ」の字も見えてこない。
かなりの長時間露出をしないと描出されないのである。

素人ではちょっと難しいか?と思っていた或る日、たまたまこの星域をGFXに23mmをつけて1分の露出で撮ったものを
あとでPCで見たらこの暗黒帯が綺麗に写っていたし、パステルカラーがかすかに見えていた。
これはいけるかもしれない!と空の状態が良い日に山の中へ出かけた。

事前にステライメージ7(天体観測ソフト。任意のレンズの写角を天体の任意の場所に投影できる)で何ミリの画角でアンタレスをどこに置いたらいいのか
何度もシミュレーションを繰り返し、現場では一回で構図をキメ、総露出時間15分、15枚の画像をコンポジット、加算平均した。
そして最終現像を始めた途端、この写真!

思わず椅子の上でのけぞった(笑)

右側のオレンジに光る星さそり座の一等星「アンタレス」のすぐ右下に星のように見えるM4球状星団。
左上の明るい星の直下にS字状暗黒星雲(Sが横倒しになっている有名な暗黒星雲、拡大してもこのサイズでは確認しづらいですが)があり、
左下には赤い発光星雲NGC6357、通称「彼岸花星雲」が見えている。何本もの光芒が触手のように伸びていて彼岸花を連想させる。
これらをすべて一画面に収めるように工夫したが。もちろんこれらの星雲は見えていないので明るい星を基準にして
えいや!っと配置するだけで、あとは出来上がってのお楽しみなんであるよ(笑)





# by nontan91 | 2017-07-27 21:58 | GFX50S | Comments(10)
流れ Stream #GFX50S
関東甲信は梅雨が明けたらしいが、「越」はまだらしい。
当地も朝から大雨雷の注意報が出ていて結構な雨が降っている。

こんな日はアンプに灯をともしてバロックを流しているのが良い。
バロック音楽は概して音の強弱が少なく、淡々と流れていくものが多いので
ゆっくりと落ち着いて聴いているにはぴったり。

コーヒーでも飲みながら優雅な気分に浸って背もたれに身を預ける。
c0065410_10102383.jpg
FUJI GFX 50S & 32-64mm F4



直前までの雨のためか、あるいは雪解けの水が豊富なせいか、川の流れはいつもに増して速い。
昇ってきたばかりの朝日を受けてまぶしく輝いている。
メシを食うのも忘れて、さっさとリュックを下ろし三脚をセットした。




# by nontan91 | 2017-07-23 11:42 | Comments(8)
パックマンの見た夢 Pacman Nebula #NIKOND810A
宇宙に浮かぶ星雲の中には、その見え方によって様々なニックネームがつけられています。
たとえば馬頭星雲(Horsehead Nebula)魔女の横顔星雲(Witch head Nebula)かに星雲(Crab Nebula)などいくつあるのかわからないくらいあります。

その中であのゲーセンで昔大活躍したゲームキャラの名前がついている星雲があるのです。
それは「パックマン星雲 Pacman Nebula」といいます。

百聞は一見にしかず、まずはご覧ください^^
c0065410_23165574.jpg
Nikon D810A & Nikkor ED 300mm F2.8 トリミング


どうですか?
まさにパックマンですね。

私には破れ提灯の妖怪のように見えるのですが(笑)

これがどこにあるのか?というと、カシオペア座にあります。
この季節カシオペアはちょうどいい具合に北東の空に上がってきて撮影するのに都合よくなります。
右側の黄色い明るい星がカシオペア座のα星、W型の右下の頂点にあたりますね。
左側の青白い星は同じくカシオペア座のη(エータ)星。

下の写真はトリミング無しの300mm画角のオリジナルです。
c0065410_23170032.jpg
Nikon D810A & Nikkor ED 300mm F2.8


もちろんこれは肉眼では見えません。ファインダーでも確認できませんから
こういった明るい星を目印にして大体の場所を見当つけて撮影するのですが、EVFではノイズがちらついて見難いことも多いので
上等な光学ファインダーがついている一眼レフのほうが構図を取り易いような気がします。

最後の写真はPENTAX K-1にBORG 55 FLという天体専用のレンズをつけて撮影したものです。
レデューサーを装着して200mm相当で、軽くて高性能、解像力はNikkor 300mmよりずっとよく、各収差も強力に補正されており
天体撮影の強い助っ人になってくれますが、人気がありすぎてこのシリーズは納期が数ヶ月待ち。
c0065410_23170469.jpg
PENTAX K-1 & BORG 55 FL


K-1で撮影し始めたときには空に薄雲がかかり、しまいには星が見えづらくなって途中で断念。
明るい星の周囲には滲んだようなハロがつき、まるでソフトフィルターを装着したみたいです。
この星雲は10分くらいの露出で色がよく出てくれるのですが、総露出時間5分ほどで中断せざるを得なかったにしては、
そしてIR改造無しのノーマルカメラの割りにはこのペンタックスはよく写ってくれます。

ゲームキャラの名前がついた星雲はこのパックマン以外には見当たらないのですが
スペランカー星雲とかロードランナー銀河とかあったらもっと楽しいでしょうね^^



今日の一枚は

MONPOU PLAYS MONPOU
作曲者自身が弾いた自作のピアノ曲集、CD4枚組です。
アナログはどうやっても手に入らず、輸入版のCDで聴いています。

モンポウはBGMくらいにしか思っていない方も多いのですが、技量の無いピアニストが弾けばそうなりますけど
本物が弾けばこうなる、という見本がこのCDです。

ピアノ曲のうち何曲かは、スペインの生んだ偉大な女流ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャに献呈されています。
モンポウ本人の演奏は確かに余人には真似のできない音楽性を持っていますが、実はラローチャの演奏はさらにその上を行きます。
まるで泉の淵に立ち、底の見えない暗い深遠を覗き込んでいるような、引き込まれたらもうお終いみたいな凄みを感じる演奏で、
初めて聴いたときは、これはヤバイ!

なので、彼女の演奏には滅多に針を下ろしません(笑)





# by nontan91 | 2017-07-21 01:11 | Nikon 810A | Comments(2)
光芒は予報の誤り Light and shade #GFX50S
自分の中で晴れる予想は60%。
外れたら雨の中をトボトボとブナ林の中を歩くことになる。

出発は4時過ぎ。やはり雨で、傘を差しながら2kmほど林道を歩く。
ところが林道の終点近くになって雨が止み、川に沿ってモウモウと霧が湧いているのが遠くからも見える。

そして太陽が山間から顔を覗かせた。
直前まで降っていた雨が猛烈な勢いで蒸発する、気温差で川霧も湧いている。
雨の中歩いてくる登山者は二人だけ。もちろんカメラマンなどいないから独占生中継^^
c0065410_13405827.jpg
FUJI GFX 50S & 32-64mm F4


ところがいいことばかりではなかった。
バッテリーが乏しくなってきたので予備のバッテリーを探すが、どこにも無い!?

おかしいな?
持ってきたはずなのに??

あ、車の中で充電していてそのままだった!
二キロを歩いて取りに戻るわけにもいかないし、結局なんとかごまかして10枚ほど残りを撮りきり、終了。
ああ、疲れた(笑)



しばらくブログの更新が出来ませんでした。
いろいろとありまして、今は一段落したのでまた再開して行こうと思います。
お休みの間、お越しいただいた方々には大変ご迷惑をおかけしました、陳謝!


# by nontan91 | 2017-07-17 13:54 | GFX50S | Comments(8)
私の寝ぐら Sweet home #PENTAXK-1#GFX50S
港を歩いていたら暗い水面に何か浮いていて、その上に何かいる?
背景に明かりがあるところまで移動してみたら、鳥のシルエットが浮かび上がってきた。
形からしてサギだろうと思ったが、なんでこんな夜中にここにいるのかわからなかった。

一度だけ、すぐ近くを船が通過したときだけ飛び去ったが、じきに舞い戻ってきた。
きっとこのブイの上がこのひとの寝ぐらなのだろう。

しばらくモデルになってもらった。
c0065410_17181480.jpg
PENTAX K-1 & SIGAMA APO 70-300mm




最初にこの鳥を見つけたときは120mmしか持ってなくて、それもよいだろうと
何枚か撮影した。PENTAXとはまったく別の写りかたをするので、これはこれで面白い。
港にまだほとんど船が戻ってない時間に撮影した二枚目の写真は大伸ばししてみてもいいかもしれない。
c0065410_17180850.jpg
FUJI GFX 50S & GF 120mm F4 Macro

とか思いながら、両方のカメラともAFでは後ろの水面にピンがきてしまうので、ライブビューでMFでピントを合わせた。


そういえば、PHASE ONEからIQ3 100MP AchromaticというXFシステム用の
モノクロ専用デジタルバッグが発売されましたなぁ。

ほぼ645フルサイズ、そこらの中判カメラのように8掛けなんぞというけちなサイズではありません、
一億画素ですぞ!!

これは究極のモノクロデジタルバックですね~
ただお値段も究極で、545万8000円!!
消費税分で5Dsが買える(笑)

カメラボディとレンズが付属するお得なセットが615万8000円也(笑)(笑)
宝くじ買わねば^^V




# by nontan91 | 2017-07-09 20:05 | PENTAX K-1 | Comments(2)
干潟星雲と三裂星雲 M8 Lagoon Nebura & M27 Trifid Nebura #NIKOND810A
M8は、いて座にある散光星雲で3900光年の彼方にあります。
え? どんな距離なのかわからない?
しょうがないなぁ、3.7X10の16乗kmです。

え?
ますますわからない?
まあ、私もよくわかりません(笑)が比較的近いところらしいですよ。
5.8等の明るさなので肉眼でも条件がよければ確認することが出来ます。

画像は300mm F2.8で撮影したものをトリミングしてあります。
Nikon D810Aのファインダーでも光のシミとして見ることが出来ます。
c0065410_20470071.jpg
Nikon D810A & ED Nikkor 300mm F2.8


上方にある小さいほうの星雲は三裂星雲。
暗黒帯によって三つに分かれて見えることからその名がついたとされています。
距離は5600光年ですから、私たちは縄文時代の光を見ていることになります。
今この瞬間の三裂星雲の現地ではどんなになっているのでしょうか?想像もつきませんね。

三内丸山の遺跡がおよそ5000年前とされていますから、遠い過去から旅をしてきた光なんですね。

このときから赤道儀がUNITECのSWAT-350に変更になりました。
私のサンニッパは古いMFのものですが、やはり重く、同じくMFの500mm F4はさらに大きく重いため
耐過重15kgのSWAT-350にしたのですが、望遠でのガイドの精度は上がったようです。

500mmに交換したところで、急に地上付近にモヤが立ち込め始めシーイングが悪化しました。
天頂付近は綺麗に見えていたのですが、低い高度の星雲は残念ながら綺麗な画像が撮れなくなりました。
今日の写真は300mmの画像を500mmの画角とほぼ同じにトリミングしたものです。
次回はリアル500mmの絵をお目にかけられるよう努力したいと思いますが、この雨と台風ではいつ晴れ間がやってくるやら・・・



今日の一枚は

サラ・ヴォーンで SARAH VAUGHN in the LAND OF HI-FI

Mercury原盤のLPで、キャノンボール・アダレイのアルトサックス、ロイ・ヘインズのドラム、ジョー・ベンジャミンのベース
ジミー・ジョーンズのピアノをフィーチャーしたビッグバンドをバックに実にいい声で歌ってます。
A面一曲目の Over The Rainbowをはじめ、Cherokee、How High The Moonなど名曲がガンガンとスウィングして
最高に楽しいJazzレコードの一つです。

# by nontan91 | 2017-07-04 21:39 | Nikon 810A | Comments(6)
今年は熊が多いみたい around a fishing port with GF23mm F4 #GFX50S
今年はN潟、熊情報がひっきりなしです。
市内には結構有名なT岡温泉があるのですが、先日そこのど真ん中に熊が出現しました。

Mというホテルの池で、熊が手を伸ばして池の鯉を捕ろうとパシャパシャしているのをお客さんが見つけ
大騒ぎになって、追い立てたら隣のホテルの松の木にしがみついてずり落ち、
それから行方不明となり、さあ大変!
c0065410_16013654.jpg
FUJI GFX 50S & GF23mm F4



足湯に入っていたお客さんたちを誘導して車の中で待機させ、一般のお客さんたちはホテルの中へ避難してもらい
一時騒然となったらしいです。まあ、それだけで何事も無かったからよかったですけど。
c0065410_16013326.jpg


それからは連日のように携帯に熊出没の注意喚起情報が入ります。
安心メールというのがあって、市のホームページから登録しておくと
火事や、事件、気象情報など連絡が入るのですが、熊情報の数がめっきり多くなりました。
c0065410_16012919.jpg



その情報があった地名を見ていくと、T岡温泉の半径数キロで目撃されていることが多く
きっと同じ熊だよね?っと話題になっています。問題なのはそのあたり、私の撮影場所のテリトリーと重なっていることでして(笑)
猫ならいいですが、熊のポートレートは撮りたくないし・・・ちょっと困っています。
c0065410_16012290.jpg


そういうわけで、今年は森の方へ入っていくのがためらわれ、どこへ行こうか?と考えたときには
海辺へ車を走らせていることが多くなっています。早く熊の季節が過ぎてくれるといいのですが・・・

で、23mmの初撮りの続きです。
快晴の夕方、小さな漁港を中心に歩き回りました。
猫だけ撮っていたわけではないのです(笑)

日が暮れてからはコンビニで夕飯を仕入れて、今度はそのまま恐る恐る山の中へ。
熊が出ても星空の誘惑には勝てず、結局夜中まで星を撮っていましたが
幸いなことに熊には出会いませんでした(笑)

このブログを書いている途中に洗濯機の終了を告げるブザーが聞こえたので
中断して洗濯物を干しに行きました。洗濯は機械がやってくれるからいいのですが、
干すのは人力、そのあとたたんでしまうのも人力。
先日テレビで何度か紹介されていましたが、たたむのまでやってくれる洗濯機がついに登場!しましたね^^

えらい時間がかかるし、まだとても高価ですが、カメラにうつつを抜かしている場合じゃないですね。
みんな売ってしまえば買えるかもしれない(笑)




# by nontan91 | 2017-07-02 17:55 | Comments(8)
日暮れる頃 GF23mm F4 #GFX50S
晴れた日に23mm一本だけ持って海へ出かけました。
これが初めての撮影になります。

お天気はいいし、海辺に出たら釣りをしている人がいて
後ろで猫が一匹、釣れるのを待っています。
持って帰ってもどうしようもないような小さいのが釣れたとき、その魚をもらえるのです^^
c0065410_22511846.jpg
FUJI GFX 50S & GF 23mm F4 画像クリックで拡大できます Click to enlarge


「ちょっと待ってろよ」
このあと、5cmにも満たない小さなアジが釣れて
ピチピチ跳ねているのをもらって踊り食いです。

「すいません、撮らせてください!」
と一声かけて猫とおじさんの釣りの一部始終を撮らせていただきました^^
c0065410_22512836.jpg


そうこうしているうちに、他の猫たちも寄ってきて総勢4匹が私のまわりをウロウロ。
たくさんポートレートを撮らせてもらいました。

家に帰ってPCで画像を確認して「あれ?画角がおかしい??」
そうだったのです、家で画角を3:2に設定して、そのまま戻すのを忘れていたのです。
どおりで構図が決めやすいと思った(笑)

一般的な3:2の画角は嵌れば一番緊張感の高い絵が撮れます。
645の画角は4:3で昔のテレビの画面とほぼ同じ、若干ゆるくなってしまうので実はあまり好きではありません。
初撮りだというのにレンズをフルに使えなかったうらみは残りますが、仕方ないです、ごかんべんを(笑)
c0065410_22512499.jpg


世の中にモンスターと呼ばれるレンズはいくつかありますが、最近のものではフォクトレンダーで出した
HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6なんかそのひとつでしょう。
E-マウントのフルサイズ用レンズですが、いったいどうやって撮ったらいいかわからない(笑)

他にはライカのAPO SUMMICRON 50mm F2でしょうか。
撮り始めは何が凄いの?という感じですが使えば使うほどにその恐ろしさがわかってくる。




で、この23mm F4(18mm相当)ですが、これだけの広角レンズなのに当たり前に撮れてしまう。
周辺のゆがみや収差もなく、まっすぐのものはまっすぐに、まるで標準レンズで撮っているかのごとくです。
いや、へたな標準レンズよりよほど普通に撮れてしまう。

この当たり前に写る、ということがとても凄いことで、広角ということをまったく意識しないで撮影できる
唯一のレンズかもしれません。そういった意味で私の中ではこれをもモンスターレンズとして認定することにしました(笑)



# by nontan91 | 2017-06-30 00:25 | GFX50S | Comments(6)
気分はハッセル II GFX Photo with Hasselblad Lenses II #GFX50S
先日のハッセルレンズによる試写、思ったより反響が大きかったので、
というわけでもないですが、ハッセルと言えばやっぱりモノクロームをはずせませんので
今回は6X6のままモノクロームの設定にしてあちこちウロウロしてみました。
レンズはすべてDistagon 60mm F3.5 です。
c0065410_18122676.jpg
FUJI GFX 50S & Carl Zeiss Distagon 60mm F3.5 画像クリックで拡大できます Click to enlarge


風景でハッセルと言えばカラー写真のほうが多いかもしれませんが
ポートレートやスナップなどではむしろモノクロが主流だったでしょう。
あの上から覗く独特のスタイル、明るくはっきりとしたミノルタ製のスクリーンに
映る景色は本物よりも本物らしかったかもしれません。
c0065410_18122283.jpg


GFXに可動式のアングルファインダーを装着して、上から覗けば
これはもうハッセルで撮っていたころの気分が蘇ります。
ただ、左右反転像ではなく正像であるということだけが違う部分ですが、これは、気になりません。
c0065410_18121886.jpg


明るいミノルタのスクリーンではともするとピントが合いにくいと感じることもありましたが
GFXではEVFですから、拡大してMFアシストをつかいフォーカスピーキングを作動させれば、
かつてのハッセルよりピント合わせがしやすいかもしれません。
c0065410_18121467.jpg



今回の撮影はすべてISO100で手持ちですが、特に困ったこともありませんでした。
胸の前で構え、上から覗くスタイルは思いのほかホールディングがよくぶれも少ないようでした。
水面を行く漁船を追いかけるとき、最初は反転像のつもりで見えているのとは反対方向へカメラを振ろうとして慌てたこともありましたが(笑)
正像ですからそのまま追いかければいいんですね、ハッセルになりきってました(笑)
c0065410_18121020.jpg


いろんなレンズを試すつもりだったのですが、気分が60mmだったので結局最後までこのレンズで撮りきってしまいました。
写りはごらんの通りで、webだけで見ればフィルムをスキャンしたものか、デジタルなのか区別はつきません。
オリジナルでもよくわかりません(笑)これは嵌っちゃいそうですね^^
c0065410_18120785.jpg


今日、FUJIFILM純正レンズの23mm F4(18mm相当)が届きました。
これもまたどんな写りがするのか楽しみです。

# by nontan91 | 2017-06-26 19:56 | GFX50S | Comments(2)
気分はハッセル GFX photo with Hasselblad lenses #GFX50S
RAYQUAL(宮本製作所)からHS-GFXのマウントアダプターが届いた。
発売前にコンタクトして送ってもらったのだ。これでハッセルVシリーズのレンズがすべてGFXで使用できる。

現在のGFXのラインナップでは長玉がないので不便と言えば不便このうえない。
これで250mmが使えれば、言うことなし。

ただ、超古いレンズなので一抹の不安はあったが、それはまったくの杞憂というものだった。
c0065410_22250077.jpg
FUJI GFX 50S & Carl Zeiss Macro Planar 120mm f4 画像クリックで拡大できます Click to Enlarge



GFレンズのマクロも優秀だが、Macro Planarの画像を見てビックリする。
デジタルではなく、まるでPRO 400のネガフィルムを見ているようだ。
コントラストはあまり無いが、そのかわり階調の再現性がものすごい。
c0065410_22290550.jpg
Carl Zeiss Macro Planar 120mm F4



それともうひとつ驚いたのは、色収差、いわゆる色ずれがまったくと言っていいほど見当たらないこと。
デジタルになると画素に向かう光線の角度が厳しくなるので、Canon 、Nikonと言えども古いレンズでは色ずれが起こったため
デジタル用にレンズを設計しなおさなければならなかったというのに、この古い本家Carl Zeiss、どれも文句のつけようが無い!
早い話が、フィルム、デジタル関係無しに色収差など完璧に封じ込めてあったHasselbladのレンズが素晴らしい!ということだ。
c0065410_22290057.jpg
Carl Zeiss Macro Planar 120mm F4



せっかくハッセルのレンズをつけたのだから、GFXのアスペクトの設定を1:1、つまり正方形にしてみる。
すると、ファインダーの中もモニターも真四角になって気分は突然ハッセルになった!
しばらくぶりで正方形のファインダーを見たので最初は構図がうまく取れなかった。
ハッセルを使っていた頃なら黙っていても正方形の中に構図が納まったのに、なんたることだ?(笑)
c0065410_22292362.jpg
Carl zeiss Distagon 60mm F3.5



それでも何枚か撮っているうちに645の画角でモノを見ていたことに気づき、
幻影を振り払って真四角の風景を探し始めた。うまくいかない。
しばらくしたらまたこの画角に慣れるだろうか?
c0065410_22245366.jpg
Carl Zeiss Sonnar 250mm F5.6


この250mmというのは風景写真を撮る人には「標準レンズ」とも言われ、風景屋さんは絶対持っていなければならなかった。
なので自分の手元にもちゃんと残っている(笑)ただ、今回はそれほど使いたいシーンに出会わず、
夕陽が海に沈む中、帰港する小さな漁船が視界に入ってきたので、そのときだけレンズを交換した。
c0065410_22244817.jpg
Carl Zeiss Distagon 60mm F3.5



沖の漁船に灯がともった。
暗くなってきたのでこのまま星を撮ろうかどうしようか?と空模様を見ていたが
どうもうす雲がかかって取れそうにないのであきらめることにする。
いずれこのレンズで星空を撮ってみたいものだ。
古いレンズだからダメだろうと思っていたが、今日の試写の結果ではいけるかもしれないと感じた。
c0065410_22245697.jpg
Carl Zeiss Distagon 60mm F3.5


もう撮れなくなって帰り際、突堤に誰がおいたのか石ころと流木が転がっていて
いったんは通り過ぎたが気になって戻ってきた。暗くてピントが合わないのでこの流木の上に携帯を開いて置いて
光る数字にピントを合わせてISO 1600で30秒の露出をかけてみた。
わずかに空に残った夕焼けの色がほんのりと流木をピンクに染めているのがわかる。
何とやさしい写りだろうか!?


お腹が空いたので、すのまま車を走らせて「すき家」でうな丼を買って帰ることにした(笑)




今日の一枚は

カラヤンとベルリンフィルで「WAGNAR ワグナー」

若き日のカラヤンでまだ誰に文句を言わせない溌剌とした演奏がそこにある!
COLUMBIAの初期盤、いわゆる33CXの記号がついているレコードで、トリスタンとイゾルデ、
タンホイザー、ニュールンベルクのマイスタージンガーから美味しそうなところを録音している。
重厚でいて華やか。カラヤンでなければベルリンフィルをここまで鳴らせなかったであろうと思われる逸品。
フルトヴェングラーとはまた違った素晴らしさがある。




# by nontan91 | 2017-06-23 23:40 | Comments(12)
聖籠の赤い宝石 Red jewels of June #GFX50S
今年もこんな季節になりました。
生産者の方から直接届いた赤い宝石。
聖籠は隣町。さくらんぼの産地です。
c0065410_18371095.jpg
FUJI GFX50S & GF120mm F4 Macro 画像クリックで拡大できます Click to enlarge



丹精こめて作られたこの宝石。
いただく前に礼を尽くさねばバチが当たる。
c0065410_18371407.jpg

右側からの自然光のみで撮影した。
スタジオで撮るように様々な角度からライトを当ててもいいが、それではプロの撮った写真になってしまう。
絵を描くときのように窓からの光をカーテンで調整して様々な角度でさくらんぼを山のように置いてみたり、ひとつにしたり。
背景のビロードはこのときのために4月から用意しておきました(笑)


今日の一枚は
ヴァイオリンとヴィオラのための協奏曲 Symphonie Concertante モーツアルト W.A.Mozart。

ヴァイオリンはアイザック・スターン ISAAC STERN : ヴィオラは稀代の名人、ウィリアム・プリムローズ WILLIAM PRIMROSE
そして指揮者はなんと、パブロ・カザルス! PABLO CASALS

Orchestre du Festibal de Perpignan

特にこの二楽章はモーツアルトの作品の中でも絶品で、道ならぬ恋の逢瀬、切なさと苦しさ、そしてその燃えるような愛の深さが
演奏から浮かび上がってこなければならぬ。今どきの演奏者にこの曲は弾くことが出来まい。
驚くほどのゆっくりとしたテンポからスターンの切ないヴァイオリンが流れてくる。
それをプリムローズが受けていく。カザルスのおそろしく古風なオーケストレーションが二人の演奏を引き立て物語を作っていく。
そしてヴァイオリンとヴィオラは燃え尽きて第二楽章を終えるのである。

この二楽章にはいくつかの名演があるが、彼らの演奏はそのベストに数えられるかもしれない。
古いColumbiaのモノラルレコードで、CD化されているかどうかはわからない。
何枚か最近の演奏者によるこの曲を聴いたことがあるが、てんでお話にならない。



# by nontan91 | 2017-06-20 22:46 | GFX50S | Comments(6)
日は落ちて The day was over#NikonD810A
各社のレンズのフラッグシップに、いわゆる「サンニッパ」というのがあって
300mm F2.8で、どれもとんでもない写りをするというので垂涎の的になってるシリーズがある。

10年ほど前に数寄屋橋のニッコールレンズ専門店に時々通っていた頃、「いいのが入りましたよ。」と
見せてくれたのがそのサンニッパだった。ところがそのレンズ、フィルム全盛期のMF時代のものでオートフォーカスは無い。

「でかくて重くてMFなので、動きモノを撮るには相当の慣れと体力が要りますが風景などには最高でしょう。」
隣には500mm F5.6もあってそれぞれ立派なアルミケースに入っている。
「いや、そんな高いものは使えませんよ~」と言ったら「今じゃAF、手振れ補正付が当たり前で、この頃のレンズは誰も使わなくなったんですよ、これが底値でしょう。」
探していたNoct Nikkorの半分以下の値段だったのでそのままアルミケースをぶら下げてN潟に連れて帰ってきてしまった(笑)

しかしながら、いくら体力があった頃とは言えこのサイズと重さでは車以外に運ぶ手段が無くいままでお蔵入りに。
ただ、最近になってこのレンズでなければ撮れない世界があることに気づき、このところ出動回数が少しずつ増えているのです。
c0065410_11541986.jpg
Nikon D810A & ED Nikkor 300mm F2.8





今日の一枚は
「EXODUS」 : BOB MARLEY & WAILERS

ボブ・マーリーの後期の重要アルバムで、オリジナルが発売されてから40年がたったことを記念にして作られた3枚組みのCD。
ボブ・マーリーの名声を利用しようとした政治闘争に巻き込まれて暗殺者の銃撃を受け、ジャマイカからバハマへ逃れた。
こうしたEXODUS「出ジャマイカ」の直後に作られたアルバムで強い政治的メッセージとラブソングで満たされており
タイム誌が「20世紀最大の音楽アルバム!」と評していた。
c0065410_11544946.jpg
EXODUSのTシャツつきのCDがあって予約しなきゃな、と思っていて次に見たときにはTシャツ付きは無くなっていた!
仕方なくCDのみの予約となって金曜日に届いたばかり。

オリジナルは1977年だが、当時のレコードの記憶では音のバランスが悪く、高音寄りで音も細くあまりいい印象は無かったが
今回のリミックスでとてもバランスが良くなったのでボブ・マーリーのメッセージがより直接的に伝わってくるような気がする。

# by nontan91 | 2017-06-18 13:10 | Comments(10)
まだ風邪が抜けない #GFX50S
スカッと風邪が抜けてくれればいいのだけれど
年取るとなかなかそうはいかないみたいだ。

こういうときは静かな海辺に出て潮風を吸い込んでみるのもいいかもしれない、と
勝手に考えて海岸線を20kmほど北上する。

だいたい自分は、ここ!という場所を決めたらそこから動かないでじっと待っているというタイプなので
ところどころ良さそうなロケーションは覗いてみるのだが、結局最初に考えていた場所にたどりついてそこに碇を下ろす。
砂地を歩いて荷物を何度か運び、そして小さな椅子など持ち出して腰掛けてそのときが来るのを待っている。
c0065410_22405834.jpg
FUJI GFX 50S & 32-64mm F4


静かな静かな夕暮れ時の入り江の風景。
こんな時の流れ方が一番好きだ。

雲が日の光をさえぎる、華やかに色づいていた風景が一瞬暗転すると、それまでとはまるで違った世界がそこに出現した。

ぱちり。


月末には23mm(18mm相当)が来る。
周辺が流れない超広角レンズはどんな風景を見せてくれるだろう?


# by nontan91 | 2017-06-15 23:55 | GFX50S | Comments(10)