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ノルウェーの彩 #FZ1000
タイトルを書いて村上春樹を思い出した。
明日長編の最新刊が発売されると、何かと話題になってクロ現でも取り上げられていた。

でもホントにおもしろいんか?
読まずに何か言うのはまずいけど、ねじまき鳥など以前に読んでみて何がいいのかよくわからん。
最後まで読んだ本が一冊もない(笑)これでノーベル文学賞?
とハルキストに問うと「お前の読解力がないからだ、センスが違う。」と。

う~ん、そうか読解力がないか、そうかもしれんなぁ。
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人の文章を読むに当たっては、好きな文体というのがあってそういうのはスラスラ読めるけど
わざわざ複雑な言い回しを使い、わざと難解な言葉を用いて書かれた文章など願い下げ。
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昔、大学入試の面接のとき、読書はするか?どんな本を読むか?と聞かれ
「山手樹一郎の剣豪小説!」と答えて大笑いされたことがある。なんで笑われたのかよくわからなくて、キョトンとしていると
「山手樹一郎と答えた学生は初めてだ」腕組みをしてククッと下を向いて笑いをかみ殺している審査官もいた。
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山手樹一郎は桃太郎侍など殆どが勧善懲悪、絶対にハッピーエンドという、偉大なるワンパターン作家とまで言われた人である。
誰が好き好んで浪人中に破滅に向かう小説など読むものか!(笑)
入試に合格したのは案外この答えがよかったからではないか?と今でも思っている(笑)
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今でも難しい本は読まない。
やはり勧善懲悪、ハッピーエンドの小説などを好んで読むのはそのころと同じ。
映画だってその方が後味がよろしい。
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去年一年で一番だったのは、レヴェナント 蘇りしもの、あのデカプリオがアカデミー主演男優賞をとった映画。
ラストに至るまでが壮絶であったがあの映像美に救われた。凍りつく世界、あんなところへ行って写真を撮ってみたいと思いながら見ていた。
ぜひ大画面で見てください(笑)
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悲しみを感じるのは音楽だけでよい。
実際に悲しみだけしか残らない本や映画はいかん。

今日のお供は、その惜念の情がたっぷり詰まったボザール・トリオの演奏でラフマニノフの「悲しみの三重奏。」
チャイコフスキーの訃報を聞いて悲しみのうちに書き上げたと言われる曲である。
これは残念ながらいまだにレコードが手に入らない。いつも行っているオーディオショップの店主が
自慢げに「これは俺の宝物だ」と時々かけてくれるのを悔しい思いをしながら聞いている。
CDで聞くよりはアナログの方がいいんだけどなぁ。
by nontan91 | 2017-02-24 00:36 | FZ1000 | Comments(10)
ベルゲンの街角で #FZ1000
昨日ケンミンショーで宮崎弁のレッスンをやっていた。

「なまぬくいで さるいたかい てげ ひんだれた」

これを標準語に直す、というのだがちっともわからん(笑)
N潟弁に翻訳すると

「なまらあっちぇなか あるぎまわったっけ ひんで づかれだ」(笑)
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ノルウェー語はまったくわからん状態で歩き回ったが
たいていのところでは英語が何とか通じるので、片言同士でタクシーの運ちゃんに目的地を告げたり
切符を買ったりということはできたからそれほど不便さは感じなかった。
ただ消費税25%というのがでかくて観光客には不利な土地ではある。
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ベルゲン駅。
改札はないので、自由にプラットホームまで出入りできる。
外国に行くと必ず駅によってみることにしている。国民性がよく現れている場所なので面白いのだ。
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FZ1000はLUMIXの1インチカメラだが、ライカの名を冠したレンズがついていて
25-400mmのズームが可能だったので、サブ機として使用した。
ところがこれがお役立ちで、よく写るしお手軽なので撮影枚数は一番多かったが、F8までしか絞りがないのを知らず
晴れた雪山に行ったら全部露出オーバー(笑)
現在は後継機が出ていてNDフィルターを内蔵しているのでそういうことは無くなったが、値段は跳ね上がった。

今一番面白いのは1型の撮像素子を搭載したカメラで、コンパクトでも4/3を上回るような写りをすることもあるが
スマホに押されてなんとも旗色が悪い。昨年7月に発売予定だったNikonのプレミアムコンパクトDLシリーズ、発売延期になって今年の春に出るのではないか?
といわれていたが先日正式に発売中止が決まった。ICチップが不良で、と書いてあり、そのあとにスマホに押されて売り上げが伸びないだろうとも書いてあった。

せめて1機種、18-50mmF1.8-2.8だけでも出して欲しかった。ちょっと期待してたんだけどねぇ。
カタログだけが手元に残っている。発売されないとなると幻のカタログとなってしまうのでいずれお宝に(笑)
by nontan91 | 2017-02-17 19:32 | FZ1000 | Comments(6)
ノルウェーの風 #LUMIX FZ1000
古い画像を整理して突如現れた佳作たち、第4弾。

不思議なことに当時は箸にも棒にも引っかからなかった画像が時を経て何か意味のあるものに見えてきたりする。
だから失敗画像を削除してしまってはいけないのだ。
間違って足元を写してしまった写真が、これ、カッコいい!ってなことになる場合もある(笑)

2014年、ノルウェー第二の都市ベルゲン。
どうしてこんなところに行ってしまったか?
夏場であればフィヨルド観光の基地となって大勢の人で賑わうが、冬場は雪に閉じ込められる。
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実はこのころからヨーロッパには何やら不穏な空気が漂ってきていて
なるべく危険な風の吹いていないところとして選んだというのもある。
また前年行ったポルトガルとの「鱈」つながりということもあった。
昔からノルウェーのベルゲンの港から大量の「鱈」を輸入していてノルウェーの「バカラウ」という干し鱈料理は
ポルトガルでも「バカリャウ」と呼ばれ同じ干し鱈料理を指しているくらいなのである。
ベルゲンの港には、そのタラの貯蔵倉庫がずらりと並び、世界遺産の景観となっている。
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ところが、雪が降ったり天気が良かったのは最初の一日だけで2日目からは気温が上がり
一日中雨の日が続いた。これでは冬のN潟と同じではないか!
なんだかやる気をなくしてしまい、傘も差さずに濡れながら街外れまであるきまわったが
どうにも士気が上がらない。雪景色を撮るために持ってきたSIGMAの出番がない。
期待していたモンクの絵を多く所蔵している美術館もHPではやっていることになっているのに
すでにクリスマス休暇に入っていた。まわろうと思っていた博物館もみなアウト。

結局LUMIXのFZ1000だけ持って、せっかく来たんだから、とウロウロ。
いいものが撮れているとはまったく思っていなかったので帰ってきてもじっくり見ていなかったらしい。
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写真が暗いのはご勘弁ください、ホントに暗いんです。
スマホでは何が写っているかきっとわからないと思います。PCでも同じかな?(笑)

今日はいつものお店でフランスから着いたレコードを漁っていたら、ジュリエット・グレコの10インチ盤を見つけました。
小躍りしてこれ貰うよ!と言ったら「のんたんさん、シャンソン聴くんだっけ?」
聴くなんてもんじゃないです、大好きです^^ ただいいレコードが出てこないだけ。
針を下ろしてみたらこれがライブ盤、ジャケットは相当ボロボロだが盤質は最高。
きっと前のオーナーが大切に聴いていたんだな。

ライナーノーツは仏語なので何が書いてあるかわからんけど、きっとカルチェブレッソンやらケルテス、アジェなんかと同じころの空気なんだろうな。
しかし、歌がうまい!
曲の合間のおしゃべりも入っているのでなんだかジュリエット・グレコの人となりがわかるような気がする。
このころの歌い手は本当にうまい。それに引き換え現代の歌手は・・・写真も同じか^^;
by nontan91 | 2017-02-15 22:02 | FZ1000 | Comments(6)
出航 #FZ1000
久しぶりに携帯を替えた。
今までのがかなりボロボロになってきたので壊れる前に。

電話とメールだけなら携帯の方がずっと便利。
iPhoneと二つ持っているということは、どちらかで必ず連絡がつくということなので
2台持たされている。そういえばハノイでiPhone4を盗られたときにもケータイがあったので
本国とすぐに連絡が取れて機能をロックしてもらったから、やっぱり何かの時には必要なんだな^^

Docomoにはガラケーの種類もなくなってきている。
あるものの中からN-01Gを選んだ、久しぶりにNに戻ったらやっぱり使いやすい。
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画像クリックで拡大できます LUMIX FZ1000
じいさんこれから外洋へ出るのかい?
いや、海が荒れてるからあまり外には出ないよ。一回りしてきてから新年の準備さ。
オレはドイツから来たんだ。オレも船が好きだが、こいつぁいいヨットだな。気をつけて。

みたいなことを喋ってる。
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LUMIX FZ1000
新年の用意って、何をするんだい? って聞いたら
船のマストにイルミをつけて飾り立てるのさ、って教えてくれた。
新年はこの船の中で友達と飲んで過ごすんだと。
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LUMIX ZF1000
どうやら酒の肴を釣ってくるつもりらしい。
エンジンで行くよ、じゃあな、ベルゲンを楽しんでくれたまえ^^

じいさんは忙しく仕度に余念が無かった。


本日の一枚は、
ドビュッシーの「海 La Mer」
表題とは逆にこれほど難解な曲もない。
美しい情景が浮かんでくるような曲だと思って聴くとブチのめされる。

ドビュッシーの曲は一部を除いて難解なものが多い。
聞くのに体力が入る。とてもじゃないが口ずさめるような代物ではないから
一回聴いただけではわからない。5回聴いてもわからない(笑)
管楽器や弦楽器が荒れ狂っているのである。

アンゲルブレシュト指揮のフランス国立オーケストラでドビュッシーの管弦楽曲集三枚組み。
評判の名演奏と言われる。仏ERATOのライブレコーディングなので録音も凄まじい!
モノラルだというのに、会場の咳や軋みがリアルに聴こえ奥行きや臨場感が生半可ではない。
怒涛のように押寄せるオーケストラ。まさに「海」がそこにある!
by nontan91 | 2015-02-27 23:40 | FZ1000 | Comments(6)
どんつき 賽の神 #FZ1000
2月21日(土)。
雪深い赤谷の集落で。

今年もやってきました。
午後4時から賽の神、この日のために里帰りしてきた人たちや、
祭り見学バスツアーの人たちで一杯です。
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今年は後半はそれほど積雪がありませんでしたが、冬の前半にどっさり降ったので
祭りには十分な雪がありました。この日は晴天だったのでよく燃えてくれて一時間ほどで
賽の神はお開き、ほとんどの人は一旦戻った後で後片付けするスタッフたちと撮影する。
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LUMIX FZ1000
実はこの前に大失敗!
前回猪苗代撮影のときのCFカードを初期化し忘れてSD1で撮影していたところが、あっという間に
「容量が一杯です!」の表示が! え、えっ???
昼間の賽の神だけなら大丈夫と思い、代わりのCFカードを持ってこなかったのでSD1をあきらめ、
サブで持ってきたLUMIX FZ1000にチェンジ、これがいい仕事をしてくれました。
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LUMIX FZ1000
そしてスタッフもみんな引き上げて、これからが祭りの本番です。
帰る途中でフト後ろを振り返ったら、とても綺麗な光で満ちていたので最後に一枚。
気温も急激に冷えてきました。どんつきが始まるまであと1時間半。
T*さんと腹ごしらえしてそのときを待ちます^^

新発田市 赤谷。
by nontan91 | 2015-02-23 20:52 | FZ1000 | Comments(2)
ノルウェーの風 wind from Norway : LUMIX FZ1000
SONYから4K超短焦点プロジェクターというのが発売された、と聞き、早速HPを見てみた。
これはすごい!
壁際に置くだけで最大147インチの画面を投影でき、スピーカーまでついている。

まあ、見て下さい、壁際にユニットを置いて超斜め下から投射するんですよ、
これでよく四角く補正できるものだ、とビックリ!
スクリーンからプロジェクターを遠く離して投射しなくて済むんです。
スクリーンの前を人が横切っても大丈夫。

これはすごいですね、値段は50万?
う~む!と唸ってからよくみたら、ご、500万円!!
こらあ、ダメだ。せめてプロジェクター部分だけでも安くして出してくんないかしら?(笑)
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画像クリックで拡大できます LUMIX FZ1000
SONYも最近なんだかんだと調子悪いみたいで次世代ブルーレイなんかPANASONICにおいてけぼりを
喰らっているようです。4Kなんかは必要ないみたいですけど、世界のSONY、もう一度巻き返しを計って欲しいものですね。
ハイレゾだってどこまで行けるもんだか怪しいものですし、私の世代はきっとパッケージがないと
買わないのですよ、全てがネット配信では、DISCを棚に陳列できないので面白くないのです(笑)

やっぱりLPレコードくらいの大きさのジャケットが無いとねぇ^^
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LUMIX FZ1000
というわけで、今日も聞いているのはLPレコードです。

フォーレのPIANO QUATET No.1

YEHUDI MENUHIN(vn)
JEREMY MENUHIN(pf)
MAURICE GENDRON(vc)
ERNST WALLFISH(va)

という豪華メンバー。
特にメニューイン親子の息のあった演奏は特筆もので。
チェロがいい音してるなあ、と思ったらジェンドロンだったり。
フォーレやフランクがいいなあと思えるようになったら聞き手としてだいぶ大人になったね、
と言われるのだそうです。フランクのヴァイオリンソナタなんて最初はさっぱりわからんかったし(笑)
背伸びして聴きまくって20年。ずいぶん時間がかかりました。


BERGEN。
by nontan91 | 2015-02-21 00:21 | FZ1000 | Comments(10)
雨の日と日曜日は Rainy days and Sundays sometimes get me down #FZ1000
せっかく早起きしたのに、何も起こらないで、ただただ明けていった日曜日。
気合は入らないし、いつの間にか雨まで降り始めた。

月曜日は朝から冷えて晴天で光がまぶしい。
どうして昨日と今日と反対になってくれないのか、最近週末はお天気が悪い。
悔しいなあ、と思っていたらN潟や上越は雪がひどいらしい。
なんだ、晴れているのはウチだけか。

日曜は暗いうちから猫たちにご飯をあげて、無理やり赤谷へ出かけたのだった。
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日が昇る前なら影ができないから、こういうゴチャゴチャしたところでもスッキリする。
いや、スッキリどころか無茶苦茶だな(笑)
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FZ1000
いつもなら路肩に停めていいところを狙えるのだが、除雪の雪が壁を作っていて停められない。
何とかスペースを見つけて停車し、雪の壁、今はまだ1mくらい、よじ登ってその上に立って撮影する。
通りかかる車が、バカなヤツだと言わんばかりの顔をして過ぎていく。
たしかに馬鹿だ(笑)
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FZ1000
最後は積雪通行止めのゲートの前に車を停めてしばらく道なき道をラッセル。
雪に埋もれた畑の上に足跡を見つけて撮影する。
いくら雪が少ないとはいえ、赤谷はまだまだ雪が残っている。
今日、明日の降雪でどうなるか?
さて水曜日はどこへ行こう^^
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FZ1000
今日の一枚は、
あ、グラミー賞の授賞式が始まった!
毎年楽しみにしてるんだ^^

ここで見て聴いた人たちのアルバムを必ず何枚かiTunesから仕入れてiPhoneに入れておく。
プレゼンターやゲストの人たちの歌を聞くのも楽しみ。
今年の幕開けはAD/DCだった。HighWay to Hell いいねぇ、この歳になってシャウトしてる。
乗りもいい、若いときよりもいいんじゃないか?

そうそう、聴いてるのはクラシックだけではないのだよ。
昔はカントリーロックバンドでギター弾いていたのだよ(笑)
そのころバーボンをやたら飲まされたけど、結局アルコールはダメだった^^;
by nontan91 | 2015-02-09 22:35 | FZ1000 | Comments(4)
中古カメラの誘惑 #FZ1000
第37回世界の中古カメラ市から召集令状が来た。
2月18日~23日、今回は松屋銀座の8F。

もうおそらく銀塩カメラには手を出さないだろう。
バケペン6X7とNikonF3があれば十分だ。
あと、Fujiの645シリーズが少々。

あ、ミノルタ君もハッセル君もいた(笑)
MAMIYAの6X7も!
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ライカもあるじゃん!(笑)

早い話がフィルムのスキャンが面倒になってきただけの話しなんだけど。
フィルムはいいのが撮れるんだよね~
でも時間が無くてスキャナーの電源を入れたくない。

短時間で高画質のスキャンができるやつがあるといいんだけどな?
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FZ1000
最後に限定品でもいいからEPSONかNikonが業務用に勝るスキャナーを出してくれないだろうか?
超高速、超高画質!

音楽だけは話が別。
どんなに面倒でもレコードをかける、盤面を掃除することをいとわない(笑)
ヴァキューム式のレコードクリーナーで洗浄する。きれいになるが本気で掃除すると結構時間がかかる。

今日の一枚は、イヴリー・ギトリス(vn)のシベリウスとブルッフのコンチェルト。
1955年の録音で当時VOXの看板ヴァイオリニストの一人であった。
晩年はよく来日してその妙技とも言える独特の演奏を披露してくれた。
かつて私も上野に「無伴奏の夕べ」を聴きに行った、懐かしい思い出がある。
こんな弾き方のできる演奏家は、もういない。

BERGEN スタバから。
by nontan91 | 2015-02-02 21:30 | FZ1000 | Comments(13)
ウソとマコト TRUE LIES #FZ1000 #DP1 Quattro
最近、和田竜の「村上海賊の娘」を買った。
あの「のぼうの城」の著者の作品で、また映画になりそうな面白さがある。

ところが、口コミをみると「話を面白くするために架空の人物を登場させて、それがイカン!」という
ようなことを書いている人がいた。教科書を書いているわけじゃないんだから、それがイカンというのは如何なものか?

高橋克彦が近著の「非写真」の中でこんなことを言っている。
小説は、そもそもの始まりが「ウソ」であり、それを如何に本物らしく脚色していくかということである、と。

うまく読者を騙してぐいぐいと話の中に引き込んでいく力のある文章を書く人の作品であれば
私はよろこんで騙される(笑)
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小説とは逆に写真には初めに「事実」がある。
ファインダーを覗いたときに「ウソ」は無い。
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SIGMA DP1 Quattro
音楽も同じようなものかもしれない。
楽譜にウソはない。
でも演奏する人によってロマンチックにも聴こえるし、学者の論文を読んでいるよな真面目な音楽にも聴こえる。
また、ものすごく楽しく聴こえたり、その中に限りない悲しみを感じたり、そんな様々な思いを抱かせるような
力量のある演奏者に出会えることはとてもうれしい。

その中でもディヌー・リパッティ(p)
奇をてらっているわけでも技量を見せびらかしているわけでもなく、淡々と弾いているのに
どうして心に沁み入ってくるのだろう?

今夜はショパンの14のワルツ。
一番から順に弾いているのではなくて彼のセレクトで曲順を替えている。
これが素晴らしい、初めからこの曲順で書かれたかのように思えるから不思議だ。
COLUMBIAの初期盤、これは宝物で最後まで座右において聴き続けるレコードの一つだろうと思う。
by nontan91 | 2015-01-31 00:23 | FZ1000 | Comments(8)
ベルゲン駅で Bergen station #FZ 1000
海外の都市へ行くと必ずその街の駅に顔を出します。
そのたたずまい、旅行者の姿、送るもの、送られるもの、いつも変らぬその国の姿が見えてくるからです。

鉄道写真屋さんではないので、電車そのものを撮ることは滅多にないですが、
流れている人々を眺めるだけで、なんとなくロマンチックな雰囲気になってきます。

出発の5分前になって、あわてて電話をかけている人。
きっと一緒に行く人がまだ駅に来ていないのでしょう。
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FZ1000をハイコントラストモノクロームに設定して構内を撮影します。
こういった処理はOLYMPUSの方に一日の長があるような気がしますが、
それでもファインダーが有機ELで236万ドット、実に自然にモノクロになってくれますので
いままで光学式ファインダーに慣れている自分が何の違和感も持たずのぞいているのに気がついてビックリしてます。
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このまま自分も行き先も決めず、切符も買わずにフラフラとこの電車に乗ってしまいそうで
フト、怖くなった一瞬。今日はまだこちらで予定が詰まってるんだぞ!って言い聞かせてとどまりました。
雨の中、この後はあまり収穫が無かったことを考えると出かけてしまったほうが良かったかな?

今日の一枚は、
リヒテル(p)で、バッハの平均律第1集(3枚組)。
1970年、ザルツブルグのクレストハイム宮殿での録音。
針を下ろして第一音が出た瞬間に 「何だ、これは!?」

石造りの宮殿で録音されたが故に、残響過多、音は滲み、タッチもわからないのです。
茫洋とした、まるで深い霧の彼方から聞こえてくるような演奏なのです。
ロシアのメロディアが原盤で、各国でプレスされた名演奏だというが、自分の持っているのは
東ドイツのETERNA盤でこれは録音ミスじゃないのか???と思って焦りまくり。

ところが後にメロディアの原盤を聴いてみてもたいしてかわらない。
これは自分の聴き方が悪いに違いない。オーディオ装置が変ってから何度となくターンテーブルに乗せました。

そして、ある日突然気がつきました。
さざなみのように寄せては繰り返すリヒテルの演奏、フーガの音の重なり、残響で後を引くピアノの音が
それに重なり、何かとてつもない、まるで宇宙空間に放り出されたような世界でバッハが鳴り響いてきたのです。
リヒテルが何故このような条件で録音を進めたのか、次第にわかってくるのでした。

グールドを初めとする一音一音のタッチを明確にしたクリアーな録音が主流となったバッハの演奏に
真っ向から勝負をするリヒテルの挑戦ともいえる、この一枚、聴き込むにつれて背筋がゾクゾクとすることがあります。
宇宙の深淵を覗き込んでしまったような一種の恐怖感を覚えるのかもしれませんね。

BERGEN。

LUMIX FZ 1000(25-400mm)
by nontan91 | 2015-01-27 22:22 | FZ1000 | Comments(14)