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サソリ座からの招待 Invitation from Scorpius #GFX50S
南天の比較的低い位置に赤く輝く星がある。
それがサソリ座の盟王「アンタレス」。
一度これがアンタレスだよ、と教えられたらけして忘れられない印象的な星だ。

アンタレスは美しいパステルカラーの散光星雲に包まれて、まるで多くの天女たちに傅かれ
優雅に暮らしているように見えるのだが、実はウラで暗黒帯の触手を伸ばし、天の川銀河と絡み合い
穏やかな様でいて複雑な様相を呈しているのである。

この美しく複雑な星域を撮影することは一つの夢だった。
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FUJI GFX 50S & GF 120mm F4 Macro 画像クリックで拡大できます Click to enlarge



ところがこのアンタレス周辺の領域、簡単に写ってはくれないのである。
さすがのNikon D810Aでも短時間の露出では二本の触手のような暗黒帯はおろか、パステルカラーの「カ」の字も見えてこない。
かなりの長時間露出をしないと描出されないのである。

素人ではちょっと難しいか?と思っていた或る日、たまたまこの星域をGFXに23mmをつけて1分の露出で撮ったものを
あとでPCで見たらこの暗黒帯が綺麗に写っていたし、パステルカラーがかすかに見えていた。
これはいけるかもしれない!と空の状態が良い日に山の中へ出かけた。

事前にステライメージ7(天体観測ソフト。任意のレンズの写角を天体の任意の場所に投影できる)で何ミリの画角でアンタレスをどこに置いたらいいのか
何度もシミュレーションを繰り返し、現場では一回で構図をキメ、総露出時間15分、15枚の画像をコンポジット、加算平均した。
そして最終現像を始めた途端、この写真!

思わず椅子の上でのけぞった(笑)

右側のオレンジに光る星さそり座の一等星「アンタレス」のすぐ右下に星のように見えるM4球状星団。
左上の明るい星の直下にS字状暗黒星雲(Sが横倒しになっている有名な暗黒星雲、拡大してもこのサイズでは確認しづらいですが)があり、
左下には赤い発光星雲NGC6357、通称「彼岸花星雲」が見えている。何本もの光芒が触手のように伸びていて彼岸花を連想させる。
これらをすべて一画面に収めるように工夫したが。もちろんこれらの星雲は見えていないので明るい星を基準にして
えいや!っと配置するだけで、あとは出来上がってのお楽しみなんであるよ(笑)





by nontan91 | 2017-07-27 21:58 | GFX50S | Comments(10)
流れ Stream #GFX50S
関東甲信は梅雨が明けたらしいが、「越」はまだらしい。
当地も朝から大雨雷の注意報が出ていて結構な雨が降っている。

こんな日はアンプに灯をともしてバロックを流しているのが良い。
バロック音楽は概して音の強弱が少なく、淡々と流れていくものが多いので
ゆっくりと落ち着いて聴いているにはぴったり。

コーヒーでも飲みながら優雅な気分に浸って背もたれに身を預ける。
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FUJI GFX 50S & 32-64mm F4



直前までの雨のためか、あるいは雪解けの水が豊富なせいか、川の流れはいつもに増して速い。
昇ってきたばかりの朝日を受けてまぶしく輝いている。
メシを食うのも忘れて、さっさとリュックを下ろし三脚をセットした。




by nontan91 | 2017-07-23 11:42 | Comments(8)
パックマンの見た夢 Pacman Nebula #NIKOND810A
宇宙に浮かぶ星雲の中には、その見え方によって様々なニックネームがつけられています。
たとえば馬頭星雲(Horsehead Nebula)魔女の横顔星雲(Witch head Nebula)かに星雲(Crab Nebula)などいくつあるのかわからないくらいあります。

その中であのゲーセンで昔大活躍したゲームキャラの名前がついている星雲があるのです。
それは「パックマン星雲 Pacman Nebula」といいます。

百聞は一見にしかず、まずはご覧ください^^
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Nikon D810A & Nikkor ED 300mm F2.8 トリミング


どうですか?
まさにパックマンですね。

私には破れ提灯の妖怪のように見えるのですが(笑)

これがどこにあるのか?というと、カシオペア座にあります。
この季節カシオペアはちょうどいい具合に北東の空に上がってきて撮影するのに都合よくなります。
右側の黄色い明るい星がカシオペア座のα星、W型の右下の頂点にあたりますね。
左側の青白い星は同じくカシオペア座のη(エータ)星。

下の写真はトリミング無しの300mm画角のオリジナルです。
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Nikon D810A & Nikkor ED 300mm F2.8


もちろんこれは肉眼では見えません。ファインダーでも確認できませんから
こういった明るい星を目印にして大体の場所を見当つけて撮影するのですが、EVFではノイズがちらついて見難いことも多いので
上等な光学ファインダーがついている一眼レフのほうが構図を取り易いような気がします。

最後の写真はPENTAX K-1にBORG 55 FLという天体専用のレンズをつけて撮影したものです。
レデューサーを装着して200mm相当で、軽くて高性能、解像力はNikkor 300mmよりずっとよく、各収差も強力に補正されており
天体撮影の強い助っ人になってくれますが、人気がありすぎてこのシリーズは納期が数ヶ月待ち。
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PENTAX K-1 & BORG 55 FL


K-1で撮影し始めたときには空に薄雲がかかり、しまいには星が見えづらくなって途中で断念。
明るい星の周囲には滲んだようなハロがつき、まるでソフトフィルターを装着したみたいです。
この星雲は10分くらいの露出で色がよく出てくれるのですが、総露出時間5分ほどで中断せざるを得なかったにしては、
そしてIR改造無しのノーマルカメラの割りにはこのペンタックスはよく写ってくれます。

ゲームキャラの名前がついた星雲はこのパックマン以外には見当たらないのですが
スペランカー星雲とかロードランナー銀河とかあったらもっと楽しいでしょうね^^



今日の一枚は

MONPOU PLAYS MONPOU
作曲者自身が弾いた自作のピアノ曲集、CD4枚組です。
アナログはどうやっても手に入らず、輸入版のCDで聴いています。

モンポウはBGMくらいにしか思っていない方も多いのですが、技量の無いピアニストが弾けばそうなりますけど
本物が弾けばこうなる、という見本がこのCDです。

ピアノ曲のうち何曲かは、スペインの生んだ偉大な女流ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャに献呈されています。
モンポウ本人の演奏は確かに余人には真似のできない音楽性を持っていますが、実はラローチャの演奏はさらにその上を行きます。
まるで泉の淵に立ち、底の見えない暗い深遠を覗き込んでいるような、引き込まれたらもうお終いみたいな凄みを感じる演奏で、
初めて聴いたときは、これはヤバイ!

なので、彼女の演奏には滅多に針を下ろしません(笑)





by nontan91 | 2017-07-21 01:11 | Nikon 810A | Comments(2)
光芒は予報の誤り Light and shade #GFX50S
自分の中で晴れる予想は60%。
外れたら雨の中をトボトボとブナ林の中を歩くことになる。

出発は4時過ぎ。やはり雨で、傘を差しながら2kmほど林道を歩く。
ところが林道の終点近くになって雨が止み、川に沿ってモウモウと霧が湧いているのが遠くからも見える。

そして太陽が山間から顔を覗かせた。
直前まで降っていた雨が猛烈な勢いで蒸発する、気温差で川霧も湧いている。
雨の中歩いてくる登山者は二人だけ。もちろんカメラマンなどいないから独占生中継^^
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FUJI GFX 50S & 32-64mm F4


ところがいいことばかりではなかった。
バッテリーが乏しくなってきたので予備のバッテリーを探すが、どこにも無い!?

おかしいな?
持ってきたはずなのに??

あ、車の中で充電していてそのままだった!
二キロを歩いて取りに戻るわけにもいかないし、結局なんとかごまかして10枚ほど残りを撮りきり、終了。
ああ、疲れた(笑)



しばらくブログの更新が出来ませんでした。
いろいろとありまして、今は一段落したのでまた再開して行こうと思います。
お休みの間、お越しいただいた方々には大変ご迷惑をおかけしました、陳謝!


by nontan91 | 2017-07-17 13:54 | GFX50S | Comments(8)
私の寝ぐら Sweet home #PENTAXK-1#GFX50S
港を歩いていたら暗い水面に何か浮いていて、その上に何かいる?
背景に明かりがあるところまで移動してみたら、鳥のシルエットが浮かび上がってきた。
形からしてサギだろうと思ったが、なんでこんな夜中にここにいるのかわからなかった。

一度だけ、すぐ近くを船が通過したときだけ飛び去ったが、じきに舞い戻ってきた。
きっとこのブイの上がこのひとの寝ぐらなのだろう。

しばらくモデルになってもらった。
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PENTAX K-1 & SIGAMA APO 70-300mm




最初にこの鳥を見つけたときは120mmしか持ってなくて、それもよいだろうと
何枚か撮影した。PENTAXとはまったく別の写りかたをするので、これはこれで面白い。
港にまだほとんど船が戻ってない時間に撮影した二枚目の写真は大伸ばししてみてもいいかもしれない。
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FUJI GFX 50S & GF 120mm F4 Macro

とか思いながら、両方のカメラともAFでは後ろの水面にピンがきてしまうので、ライブビューでMFでピントを合わせた。


そういえば、PHASE ONEからIQ3 100MP AchromaticというXFシステム用の
モノクロ専用デジタルバッグが発売されましたなぁ。

ほぼ645フルサイズ、そこらの中判カメラのように8掛けなんぞというけちなサイズではありません、
一億画素ですぞ!!

これは究極のモノクロデジタルバックですね~
ただお値段も究極で、545万8000円!!
消費税分で5Dsが買える(笑)

カメラボディとレンズが付属するお得なセットが615万8000円也(笑)(笑)
宝くじ買わねば^^V




by nontan91 | 2017-07-09 20:05 | PENTAX K-1 | Comments(2)
干潟星雲と三裂星雲 M8 Lagoon Nebura & M27 Trifid Nebura #NIKOND810A
M8は、いて座にある散光星雲で3900光年の彼方にあります。
え? どんな距離なのかわからない?
しょうがないなぁ、3.7X10の16乗kmです。

え?
ますますわからない?
まあ、私もよくわかりません(笑)が比較的近いところらしいですよ。
5.8等の明るさなので肉眼でも条件がよければ確認することが出来ます。

画像は300mm F2.8で撮影したものをトリミングしてあります。
Nikon D810Aのファインダーでも光のシミとして見ることが出来ます。
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Nikon D810A & ED Nikkor 300mm F2.8


上方にある小さいほうの星雲は三裂星雲。
暗黒帯によって三つに分かれて見えることからその名がついたとされています。
距離は5600光年ですから、私たちは縄文時代の光を見ていることになります。
今この瞬間の三裂星雲の現地ではどんなになっているのでしょうか?想像もつきませんね。

三内丸山の遺跡がおよそ5000年前とされていますから、遠い過去から旅をしてきた光なんですね。

このときから赤道儀がUNITECのSWAT-350に変更になりました。
私のサンニッパは古いMFのものですが、やはり重く、同じくMFの500mm F4はさらに大きく重いため
耐過重15kgのSWAT-350にしたのですが、望遠でのガイドの精度は上がったようです。

500mmに交換したところで、急に地上付近にモヤが立ち込め始めシーイングが悪化しました。
天頂付近は綺麗に見えていたのですが、低い高度の星雲は残念ながら綺麗な画像が撮れなくなりました。
今日の写真は300mmの画像を500mmの画角とほぼ同じにトリミングしたものです。
次回はリアル500mmの絵をお目にかけられるよう努力したいと思いますが、この雨と台風ではいつ晴れ間がやってくるやら・・・



今日の一枚は

サラ・ヴォーンで SARAH VAUGHN in the LAND OF HI-FI

Mercury原盤のLPで、キャノンボール・アダレイのアルトサックス、ロイ・ヘインズのドラム、ジョー・ベンジャミンのベース
ジミー・ジョーンズのピアノをフィーチャーしたビッグバンドをバックに実にいい声で歌ってます。
A面一曲目の Over The Rainbowをはじめ、Cherokee、How High The Moonなど名曲がガンガンとスウィングして
最高に楽しいJazzレコードの一つです。

by nontan91 | 2017-07-04 21:39 | Nikon 810A | Comments(6)
今年は熊が多いみたい around a fishing port with GF23mm F4 #GFX50S
今年はN潟、熊情報がひっきりなしです。
市内には結構有名なT岡温泉があるのですが、先日そこのど真ん中に熊が出現しました。

Mというホテルの池で、熊が手を伸ばして池の鯉を捕ろうとパシャパシャしているのをお客さんが見つけ
大騒ぎになって、追い立てたら隣のホテルの松の木にしがみついてずり落ち、
それから行方不明となり、さあ大変!
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FUJI GFX 50S & GF23mm F4



足湯に入っていたお客さんたちを誘導して車の中で待機させ、一般のお客さんたちはホテルの中へ避難してもらい
一時騒然となったらしいです。まあ、それだけで何事も無かったからよかったですけど。
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それからは連日のように携帯に熊出没の注意喚起情報が入ります。
安心メールというのがあって、市のホームページから登録しておくと
火事や、事件、気象情報など連絡が入るのですが、熊情報の数がめっきり多くなりました。
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その情報があった地名を見ていくと、T岡温泉の半径数キロで目撃されていることが多く
きっと同じ熊だよね?っと話題になっています。問題なのはそのあたり、私の撮影場所のテリトリーと重なっていることでして(笑)
猫ならいいですが、熊のポートレートは撮りたくないし・・・ちょっと困っています。
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そういうわけで、今年は森の方へ入っていくのがためらわれ、どこへ行こうか?と考えたときには
海辺へ車を走らせていることが多くなっています。早く熊の季節が過ぎてくれるといいのですが・・・

で、23mmの初撮りの続きです。
快晴の夕方、小さな漁港を中心に歩き回りました。
猫だけ撮っていたわけではないのです(笑)

日が暮れてからはコンビニで夕飯を仕入れて、今度はそのまま恐る恐る山の中へ。
熊が出ても星空の誘惑には勝てず、結局夜中まで星を撮っていましたが
幸いなことに熊には出会いませんでした(笑)

このブログを書いている途中に洗濯機の終了を告げるブザーが聞こえたので
中断して洗濯物を干しに行きました。洗濯は機械がやってくれるからいいのですが、
干すのは人力、そのあとたたんでしまうのも人力。
先日テレビで何度か紹介されていましたが、たたむのまでやってくれる洗濯機がついに登場!しましたね^^

えらい時間がかかるし、まだとても高価ですが、カメラにうつつを抜かしている場合じゃないですね。
みんな売ってしまえば買えるかもしれない(笑)




by nontan91 | 2017-07-02 17:55 | Comments(8)