七人展が終わって、疲れがたまったためか、連日エアコンの効いた部屋にいたためか
体温調節がうまく行かなくなってダウン。
PCの灯をつけるのもおっくうになって毎晩休養に努める。
こんなときは寝転がって、音楽でも聴いているのがいい、と勝手に判断してレコードをかける。
ところが、こんなときに限って身の回りのものも調子悪くなるもので、左のスピーカーから音が出てこない?
いや、音は出ているが高音部がまるでハイカットフィルターでもつけたように落ちている。
あわててお店に電話して、ああして、こうして、と指示を受けながら悪戦苦闘。
結局スピーカーのネットワークに問題がありそうだ、ということになり往診してもらうことに。
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出来上がってから、ン十年も経っている古いスピーカーだからきっとネットワークのコンデンサーの容量が
抜けてきたのだろう、と調べてみたが異常なし。ベテランのスピーカー大好き人間が二人頭を寄せ合って
ああでもない、こうでもないと議論すること5分。やおらハンダごてを取り出し、部品の接合部のハンダを溶かし再接着。
ネジのついているところは締めなおして、スピーカーケーブルをつないだら、出た!
わたしゃ、ハードはまったくダメな人間なので、ネットワークなど文字通りのブラックボックス。
いったい何が起こったのか?と聞いたら、このところの暑さや湿気、エアコンの空調などが原因の
膨張収縮の繰り返しによって微妙な接触不良が起こったのだろう、という話。
接触部分を締めなおしたら見事に音が蘇った。
なんだ、空調でおかしくなるなんて人間と同じだな。
これが作られたころは空調なんてなかったんだよ!って。
ああそうか、年寄りがエアコン嫌いなわけだ(笑)
このところQuattro とMerrillの画像を比べなおしている。
Merrillの画像はいい。
解像力もさることながら、Merrillにはある種の「汚れ」が写るのである。Quattroには無い!
料理で言えば、雑味。高級な懐石料理のようにいやな部分をすべてろ過して究極のうまみ部分だけを
取り出して味付けしたものではなくて、下町のこ汚いラーメン屋の仕上げに亭主の親指が入ったあのスープの味である(笑)
この「汚れ」がなければただのカメラだ。おそらく残りのQuattroも使ってみることになるだろうが
使いにくさを我慢しても、ここぞと言うときにはメインはどっちになるのか、今から答えは出ているような気がする。
ただしこれは、自分が撮りたい被写体に関してだけの話で、通常用途にはQuattroの方がいいに決まっているので
あれ?と思われた方、ご安心を(笑)
リスボン。
SIGMA DP1 Merrill