SIGMA という会社はまったく不思議なカメラを作るものだ。
DPMerrill シリーズが出たときに一眼レフSD1(無印)は終わったと思った。
同じ撮像素子Foveonを使って、一つのレンズに特化して作り上げたMerrillの画像は圧倒的で
様々なレンズをつけなければいけないSD1の画像は明らかに劣っていると感じてそれ以来ほとんど出番は無かった。
ところが、今になって再びSD1を使い出して驚いた!
どこがMerrillと比較して劣っているというのだ?
むしろ出来上がった写真の品格は、はっきり言ってSD1の方がずっと上である。
たとえエントリークラスのズームレンズを使っていてもその感触は同じだ。
今あらためてSD1の凄さを理解して驚いている。とても捨てられない(笑)
画像クリックで拡大できます
SD1発売当時の画像は、光の無いところではからっきしダメで色が乗ってこないのを利用して
色残し処理をしたような写真を簡単に撮ることができる。とは言ってもモニターで見るとグレースケールで
撮ったかのように色がほとんど見えない。光の当たった部分の黄色が出てくるだろう、と想像しながら
写真を撮り続けるしかないので、実はとっても不安だ(笑)
日の出に間に合うように峠道を飛ばしてきたハイエースに乗った一団は、山がたいして赤く染まらなかったのを
見届けると、「〇×へ行こう!」と言って嵐のように去って行った。
これから始まる光のショーはきっと見なくてもいいのだろう。
へそ曲がりだから、まともに写るカメラは使いたくないが、写らなくとも困る(笑)
フォーミュラーカーを買っても通勤には使えないのだ^^;;
悩ましきSD1。
今日の一枚は、
久しぶりに引っ張り出したビル・エヴァンス トリオの「at Town Hall」vol.1
BILL EVANS(p) : CHUCK ISRAELS(b) : ARNOLD WISE(ds)
こんなピアニストも出てこないよな~one and onlyだね、とか思いながら、コーヒーブレイク。
SIGMA SD1 : 50-500mm F4.5-5.3 APO DG OS HSM