季節風 #DP1 Quattro
BSで台北をやっていた。
ホテルの朝食で美味しそうなブッフェが映っている。

あれ?

オレ、台北にいたとき朝食はどうしてたんだっけ?

まったく思い出さない!

今朝のNHKで認知症の話をしていた。
どうも記憶があやふやになってきているので、そろそろ危ない。
一番大切なのは相手の自尊心を傷つけないことだそうだ。

でもそれはなかなか難しい。
まるっきり違っていることを言ったら、みんなが「それは違うよ!」というに決まってる。
本人は正しいと思っているんだから、全否定されたら自尊心が傷つく。
季節風 #DP1 Quattro_c0065410_2222839.jpg
画像クリックで拡大できます SIGMA DP1 Quattro
もし、自分が「このカメラ、どうやって写すのかわからなくなったんだけど・・・」
といって家族の前にやってきて、手に持っているのが「リンゴ」だったとしたら、きっと
「バッカじゃないの?」といわれるに決まっている(笑)

何か考え事をして冷蔵庫の前まで歩いてきてドアを開けたとき、
「あれ?何しに来たんだっけ?」
というようなことがよくある。いや、これは以前からしばしばあることだ。
やっぱ、まずいかなぁ?
季節風 #DP1 Quattro_c0065410_22113577.jpg
SIGMA DP1 Quattro
ああ、頭の中を季節風が駆け抜けていく。

今日の一枚は、
ブラームスのヴァイオリン協奏曲。

オイストラフ(vn)とクレンペラーの指揮でフランス国立放送局オーケストラ。
オイストラフはロシアの巨匠で、自分が持っているレコードの中でも個人では一番多い枚数だろうと思う。
ブラームスは何度も録音していて、コンヴィチュニー指揮のドレスデン国立O.やセル指揮のクリーヴランドO.のものも忘れ難いが、
このレコードが一番好きかもしれない。ソリストがロシア人、指揮者がドイツ人、オーケストラがフランスとくれば
どう考えたってうまく行きそうにない(笑) どころがどっこい、それぞれの良さが絶妙にかみ合って、信じられぬほどの
名演奏となっているのだから、ヘタな先入観は持たない方がいいという典型のようなレコードとなっているのだ。

ステレオもあるのかもしれないけれど、自分の持っているのはモノラル盤。
モノラルの迫力、重心の低さというのはステレオには無い魅力で、ソロの演奏が特に際立つ。
モノラル、ステレオ両方発売されている場合、巨匠の至芸を聴くには、まずモノラルの方が圧倒的に良いことが多い。
それにしてもオイストラフのヴァイオリンの何という豊潤な響き!
ブラームスがロマン派の作曲家であることを改めて納得させられることとなる貴重な一枚。

ああ、コーヒーがうまい^^
by nontan91 | 2015-03-05 23:02 | DP1Quattro
<< 春まだ浅き東京 TOKYO ,... ある日の夕食 Dinner t... >>