雨がザーザー降っていて、一向に止む気配も無く、しばらく車の中で待っていたけれど
埒があかないので山に入ることにした。
時折り強い風で傘が飛ばされそうになる、水が川のように山道を流れ落ちてくる。
いったいなんでこんな日にこんなところを歩いているんだろう? と自問自答しながら山を登る。
三条の下田のさらに山奥、吉ヶ平というところから番屋山に登る、その途中に雨生池(まごいがいけ)というところがあり、
周囲を紅葉に囲まれた神秘的な場所である、ということを聞き、よし、行ってみるか!ということになった。
物の本には20分と書いてある。私に雨生池を教えてくれた人は、
「なぁに、30分くらいのところですよ。」と言う。
もともと基礎体力の無い私は45分かかった(笑)
ひいひい言いながら辿り着いたはいいが、雨がひどくてリュックを下ろす場所も無いし、三脚も取り出せない。
仕方が無い、荷物と傘をを担いだまま、レンズの手振れ補正をあてにして手持ちで撮影した。
画像クリックで拡大できます Nikon D810A & 28-300mm F3.5-5.6G
こんな日にやってくるアホはやっぱり一人もおらず、雨に煙る風景を独り占め(笑)
やっと曲がったブナを見つけ、その下にリュックを下ろしてできるだけ雨を避け、おにぎりを取り出し
傘を差しながらしゃがみこんでほおばる。立ちくらみしてブナの木につかまる、ああ、情けない。
サーモボトルに入れた熱いコーヒーがありがたかった。