佐渡の島開きは4月15日でその日は島の各地で鬼太鼓の行事が催されていましたが、
どちらかというとショー的な要素が多く、昔ながらのやり方で祭が執り行われるところは少なくなりました。
私たちは5年前の4月29日に偶然、古くからのしきたり通りに集落の一軒一軒にかど付けをしてまわっている祭に遭遇し
写真撮影の許可をいただいて毎年参加させていただけるようになりました。
FUJI GFX 50s & GF 110mm F2 (以下同データ) 画像クリックで拡大できます Click to enlarge
獅子舞と鬼の舞いで一軒ずつまわっていきますから、すべてが終了すると夜になります。
この日は雲ひとつない快晴で、気温もどんどん上がっていきますから、それぞれの家ではこうやって
食べ物や水、ビールなど用意して皆に振舞います。それがみんな美味しいんですよ!売り物にしてもいいくらい。
みんな山のように食べ物を用意して待っていてくれるのですが、全部食べてくれるわけでもないので、私たち二人にも、さあ食え、さあ飲め!と大盤振る舞い。最初の頃は勝手がわからず出されたものを断るわけにもいかないので全部食っていたら3軒目にはお腹が一杯で動けなくなってしまったので、いまではなんとか上手にばらけていただくことができるようになりました。
5年も経つと一緒に鬼太鼓について歩く幼かった少年たちもいっちょまえの大人の顔に変わってくるのがわかります。前年に撮った写真を翌年に山ほどプリントして持ってくるのですが、それを見ると子供の成長は早いものだなぁと思います。
朝6時から神社で鬼太鼓を奉納するのですが、実は前回の加茂湖畔の写真を撮っていたために若干到着が遅れました。今年は例のカメラマンが来てないぞ!?と心配をかけてしまいまして神社に走っていったら、ああよかった、来てくれたか!と言われました。
来年は二人に法被(ハッピ)を着せよう、という話が出ていたんだそうです。一度着た法被は必ず洗って返さなければならない決まりになっているので、そうすればまた来年も来るだろう(笑)なんだかやっと認めていただいたような気がして、とてもうれしかったことを思い出します。写真を何かに使うのではなく、ただ記録として撮り続けていくというのも大切なことだな、という気がします。
ちょっとやってきて何枚かいいところの写真を撮ってさっさと引き上げる、そういうカメラマンにはなりたくない。それはT*さんも同じ考えで、どの祭でも当事者の方々と触れ合いながら何年も何年も通い続けるときっと最高の瞬間をいつか目にすることが出来るでしょう。
このお寺の八重桜は私たちの標準木なんです。ここの桜が満開か散っているかで鬼太鼓の華やかさが違ってくるので集落の入り口にあるこのお寺を車で通った時に、あ、残ってる!と思わず声に出てしまいます。また来年も残っていますように!じつはこのあと風邪を引いてしまいまして、GWの後半は名古屋メシ探訪の旅へ出かけたのですがそこで最悪の状態になり、帰る頃には立っているのもつらい状態となって寝込んでしまいました。なんとか仕事だけはこなし、やっと復調の兆しが見えてきましたが、そのおかげで写真も全部見れていません。久しぶりにしんどい状態が続きましたが、ちょっと休養が必要になってしまいました。2000枚の写真をどうしようか?と悩んでおります(笑)