翼のある少年
ノマディック美術館。
お台場のテレポート駅近くの駐車場内に建てられた。無数のコンテナをつなぎ合わせてある。
会期が終われば、分解して次の開催地へ船積みされる。

グレゴリー・コルベールという写真家の作品を展示している。
以前から気になっていた作家でしたが、TVであまりにも紹介されすぎて
会場をまわったときの感激が薄れてしまったのが残念だったけど、
会場で売られている作品集は買う価値があります。和紙にセピア色でプリントされたモノクロームの写真集。
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↑の写真は、もちろん中古カメラフェアで手に入れたもので撮影しました。クリックで1000ピクセルに拡大できます^^

最初の一本はほぼ壊滅状態! その最初の一枚目で渋谷のハチ公まえで演説する
安倍総理を撮影したのがケチのつき始め! 1/250秒のはずがB(バルブ)になっていたのに
気づかず、あとでわかって愕然。フィルムの巻き忘れで多重露出になったり、ぶれたり、
トラブル続出。 三本目になってようやくこのカメラにも慣れてきた。

私に冷や汗をかかせ続けたそのカメラはこれ↓ フォクトレンダー ベッサⅡ。
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スプリングカメラといいます。ボタンを押すと蓋が開いて、蛇腹がレールの上を滑って出てきます。
ブローニーフィルムを使うドイツ製の6X9サイズのカメラで、1950年に最終型が発売されました。

その当時はかなり人気も高く、そのおかげで現在も安価で状態のいいのが市場で結構みつかる・・・はずだったのに、
どこに潜んでいるのかわからない。だから中古カメラフェアはチャンスだったのです^^

毎年数回開かれるこのフェアは、今回渋谷東急東横店。
多くのカメラ店が目玉商品を持ち寄ります。今回見つけたベッサⅡは計4台。
そのうち3台が「銀一」にありました。 ここはプロ用機器を扱う老舗。
お客さんはライカをずらりと並べたお店に集まりますから、ここは暇そうでありました^^

ベッサⅡを使ってみたい、というと店員さんが4人全員集まってきて、自分たちで品定めを始めた(笑)
値段は横一線。そのなかで蛇腹の状態が良くて、レンズのコーティングがまだしっかり残っているものを選んでくれた。

折りたたむとこんなにコンパクト。 165X100X47mm 820g。
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向かって右側の上についているのが、ピント調整用のノブ。へんな模様がついているが、被写界深度をあらわしている。
ピントは目測ではなく、二重像合致式。ただファインダーのぞく穴が瞳孔がちょっと開いた程度の
直径しかないのが、つらいところ。

向かって左側のノブはフィルム巻取り用。ウラ蓋の赤窓でフィルムの紙面にある数字を読み取る。
二重露出防止装置などないから、何枚撮ったか覚えて無いと、えらいことになる^^;

何でこんなものを探したかというと、山に登るのに出来るだけ小さくて軽くてデジタルの
1DsMkⅡと同等以上の性能を持ったものが必要だったから。

まだ風景を撮ってないので、なんとも言えないけれど、期待はしているのだ(笑)

Voigtlander BESSA Ⅱ : Color Heliar 105mm F3.5 : Fuji REALA ACE
by nontan91 | 2007-06-04 21:43 | ベッサⅡ
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