うす壁に づんづと寒の入りにけり 一茶
この句をみたときに、やっぱり一茶は天才だと思いました。
冬至の日から数えて15日目が「小寒」。 例年、一月の五日か六日、この日が「寒の入り」になります。
それから節分(立春の前日)までのおよそ一ヶ月を一年でもっとも寒い「寒」と言うそうで。
古い木造家屋の時代に雪国で過ごした方は、この句が身にしみると思いますが
窓のたてつけも悪く、土壁にも隙間があったりする古い家屋。
吹雪の翌朝など、家の中にも雪が積もってたりしましたね。一茶のころはもっとすごかったでしょう。
さえざえとした寒気がみえるような一句であります。
蔵王にて。
D3 : Nikkor 80-200mm F2.8D