新発田 帰り台輪
8月29日、午後六時。
諏訪神社の奉納された台輪が町内へ帰る。
境内を出たところの広場で、一台ずつ神社に向かって挨拶し、木遣りを唄って、台輪をあおる。
この「あおる」のがすごい!どっかん、どっかんと上下に揺さぶり、すさまじい地響きがあたりを襲う。
わざと揺れるように作ってあるため、柱が折れてしまうのではないかと思うほど前後にゆがむ。
台輪の二階にいる人など、たまったものではなく、一階のお囃子組も生きた心地がしないはず。
それでも平然とバランスをとって立ち続け、笛に三味線、太鼓は途切れることがない。

神社側から台輪と引き手たち。
このアングルから撮ると、まるで大海への船出のように見える。
これから180度方向転換し、次のお祭り場所、武者だまりへ向かう。
そこではすでに、身動きできないほどの見物人が待っているのだ。
新発田 帰り台輪_c0065410_21234389.jpg
仕事が終わって必死になって神社に走ったが、我が町内の台輪をこの位置から撮ることはかなわなかった。
お隣の三ノ町台輪です。

今年はいい祭りだったらしい。
参加した人たちが口々にそう言っていた「昭和の時代を思い出しました!」と。
仕事ですべてが見られなかったのがとても残念。

D3 : Nikkor 15mm F3.5
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by nontan91 | 2008-08-30 21:40 | Nikon D3
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