関洋軒
久しぶりに関洋軒のばあちゃんに会ったのが運のつき。
ダイエットをしているはずなのに、フラフラと門をくぐってしまった。

以前にも出しましたが、ここのタンシチューは絶品!なんです。
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お箸でつまむと、そのまま肉が切れてしまい、箸の間から落ちてしまう!
甘めのソースにたっぷりからめて、落っことさないように食べる。
ほっぺたが落ちる、とはまさにこのことだ^^
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美味しさの秘密のひとつは肉にある。
新潟市内でも手に入らないようなレベルの肉がここにある。
だからステーキだってすごい。 わらじステーキと私たちが呼んでいたでかいのがあって、
分厚い1ポンドを越えるサーロインが、鉄板からはみ出してジュウジュウいってる様は、迫力だった。
今だって食べたいといえば出してくれるが、もう食べられる年齢ではない^^;

創業は? と聞くと

「明治20年」!

1887年だ!そんじょそこらの洋食屋の比ではないのである!
たとえば、有名な銀座の「煉瓦亭」だって創業は明治28年(1895年)なのだ。
歴史が違うから、いい肉も手にはいる。シチューのタレもつぎ足しでいい味になっていく。

こんなばあちゃん、載せないでよ~というから小さな写真にする^^
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先日知人が大正15年の元旦の新聞のコピーを持ってきてくれた。
そこの広告欄に新年の挨拶が載っていた。
赤い矢印は 「関洋軒」 西洋御料理と書いてある。
その近くにあった緑の矢印、これはうちのご先祖。当時は旅館をやっていたのだ「材甚旅館」。
新発田には陸軍第十六連隊の駐屯地があった(現在は陸自第三十連隊)から全国各地から
ここを訪れる人があとを絶たなかった。お偉いさんや、兵隊さんの家族、軍関係者、だから料理屋さんや旅館や
飲み屋さんは繁盛していたわけだ。
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きっと、そういう全国のうまいものを食ってきた人たちに鍛えられて、いい味になっていったのだろう。
旅館もまた客に鍛えられたんですね、大正時代に材甚旅館でビリヤード!をしている写真が残っているくらいだから^^

古き佳き時代であるな^^

RICHO GX-100
by nontan91 | 2008-09-12 22:52 | リコーデジタル
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