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石狩の野を行く Ishikari, Hokkaido #FUJIXPro2
連日ニュースでは北海道の大雪やホワイトアウトの模様が報道されている。
石狩地方では本当に地吹雪が吹き荒れているのである。
私が訪れた年末から正月にかけては、まだ可愛いもので、それでも時々車を安全なところに停めて
やり過ごさなくてはいけない場面に遭遇する。
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FUJI X-Pro2 & XF 18-135mm 画像クリックで拡大できます Click to enlarge


一枚目の写真、車を降りてみたはいいけれど、どっちを向いても雪つぶてが叩きつけてくる。
やっと数枚撮って車の中に入る。この先へ進もうとしたが除雪されていない道となってしまって
やっとの思いで車を操って脱出した。
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XF 18-135mm


二枚目は石狩とは言えないが、積丹牧場付近。
ここも当然除雪はされていないので膝までの雪を数10mラッセルしてこの並木を撮った。
拡大すると細かい雪が全面に写っている。こんなお天気では高倍率ズームが大活躍する。
外でのレンズ交換など不可能だから。車の中なら大丈夫だろうと中判カメラのレンズを交換しようとしたら
スライドドアを開けておいてしまったので、猛烈な地吹雪が中まで吹き込んできて一瞬でセンサーの上に積もってしまい
しばらく役立たずになってしまった。


今日の一枚は

ディヌー・リパッティ(p)の5枚のColumbia録音の中の一枚、バッハとモーツアルトのカップリング。

バッハの「主よ人の望みの喜びよ」コラール前奏曲2曲、シチリアーナとモーツアルトのピアノソナタK.310

フランス・ブザンソン音楽祭のあのラストコンサートは聴いているうちに胸が一杯になり、あまりに切ないので
1年に一回しか針を下ろさない。彼は33歳の若さで悪性リンパ腫のため夭折したのだが、医師から止められたにもかかわらず
ブザンソン音楽祭に参加し、途中で体調を崩してしまった。その鬼気迫る録音は普段聴きには選べない。彼はコンサートの2ヵ月後に亡くなっている。

このレコードはバッハの小品とモーツアルトの有名なピアノソナタK.310が収められている。
この透明で純粋な音楽の表現は、技術など通り越して音楽に身をささげた人でなければなし得ないものである。
このレコードを手に入れた当時、時々通っていた神田のレコード屋の店主がリパッティのレコードをひとつ残すとしたら
これしかないな、と言っていたのを思い出す。その通り、これは座右の名盤のひとつとして長い付き合いになっている。


by nontan91 | 2019-01-28 22:56 | X-Pro2 | Comments(8)
小樽のジャズ喫茶がひとつ消えた日 #FUJIXPro2
小樽の街中を徘徊して一杯ひっかけ、ホテルに帰る途中、ジャズ喫茶の看板を見つけて
どうせ一人、何時に帰ったってかまわないからとフラフラ入ってみた。
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FUJI X-Pro2 & 18-135mm


とても雰囲気の良いお店で、うん、いいところを見つけた、これで次回もここに寄れる、
と思ったが、何だかマスターもお客さんたちも沈んでいる。
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XF 18-135mm


ふと振り向いたら、なんと! パラゴンが置いてある!!
それにしても何だか沈んだ音で、なんとも情けない。
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XF 18-135mm


パラゴンというのは非常に特殊な作りをしたJBLの傑作スピーカーのひとつです。
今まで聴いた最高のパラゴンの音は、その昔、吉祥寺のFANKYというジャズ喫茶で。
まだ慣らし運転中だよ、と言っていたが凄まじい音がした。40年以上前の話である(笑)
一般的には後期型の方がいいという方が多いが、私は初期のアルニコスピーカーを球のアンプでドライブした音の方が好きである。
これは好みだから何とも比較しにくい話で、どの時代の音楽を聴いているかということにも関わってくるから難しい。
私のように50~60年代のLP初期に録音されたジャズ、クラシックの音源を中心に聴いているものにとっては古いスピーカーの音が馴染む。
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XF 18-135mm

ハードバップが鳴っているのに常連さんたちもなんだかお通夜のように静まり返っている。
なんか変だな?と一度表に出たら、ドアの脇に「本日を持って閉店」と書いてある!?
ビックリしてもう一度中に入って隣の席の常連さんに「ホントなの?」って聞いたら
ここのビルの取り壊しが決まったので、店をたたむことにしたと言う返事。
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XF18-135mm


マスターはさすがにがっくり来ていた。
声もかけづらい。
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XF 18-135mm


棚のモンローも泣いている。
マスターが立ち上がり、今まで聴いていたCDをとめて、レコードを取り出して針をおろした。
オスカー・ピーターソンのプリーズ リクエストという超名盤。
最高の演奏に最高の録音、オーディオの調整用リファレンスとして長い間聴かれているレコードだ。
ボリュームを上げたが、やさしい音が聞こえる。A面を鳴らして針を上げる。
最後のレコード演奏を終えた。おそらく調整用に何度も鳴らしたレコードなのだろう。
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XF 35mm F1.4

せっかくいいところを見つけた、次回もここでたむろしようと思っていたのに残念!
12月30日、小樽のジャズ喫茶がひとつ消えていった。
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XF 35mm F1.4


今日の一枚は

SPレコードで、エラ・フィッツジェラルド(vo)のバードランドの子守唄。

SPレコードだからLP、CDよりもずっとナマに近い。
若き日のエラの溌剌とした声が聴ける。
いくつかフィールド型のスピーカーを使い、最終的にテレフンケンの8インチ励磁型にたどり着いた。
1935年頃のスピーカーでSPと初期のLP専用という役割だが最高の音楽再生をしてくれる。


すぐに終わってしまうのでもう一枚。

メニューイン(vn)でショーソンの詩曲。これもSPレコード。
これも若き日の天才と言われた時代のメニューインが素晴らしい演奏を目の前で繰り広げる。


さらにもう一枚SPを。

カザルス(vc)のチェロで、G線上のアリア。
聴いている方は息もつけないほどの緊張感のうちに演奏が終わってしまう。
目の前でカザルスが弾いているのである。居ずまいを正さずにおられようか!
だいたいこんなレコードが手に入ったということさえ奇跡だった。
その昔。行きつけのオーディオ店の店主が、SPが入荷するたびに、クラシックがわからなかった自分に
これも買っておけ、アレも買っておけと良い物を半ば強制的に買わせてくれたおかげだ(笑)


最後にもう一枚SPを。

ジネット・ヌヴー(vn)で、シベリウスのヴァイオリン協奏曲。

4枚組みのSPレコード。
これも今手に入れることは不可能である。
盤の状態も最高で、演奏も最高。
何で自分がこんなのを持っていたのか、不思議で仕方がない。
若くして飛行機事故で愛器と共にアルプスに散った天才女流ヴァイオリニストが残した
録音はどれもが傑作なのだ。




by nontan91 | 2019-01-23 01:23 | X-Pro2 | Comments(6)
石狩を行く Ishikari, Hokkaido#SONYα9
BSプレミアムで江戸あばんぎゃるどという番組が放映された。
日本からアメリカへ持ち出された国宝級の絵画の話。

当時、西洋美術に押されて日本絵画の価値が自分たちでわからなくなっていた、というのもあるが
格付けある高い絵画ではなく、ネームバリューはないが凄い絵画がこんなに安く手に入った、というのがたくさんあったらしい。
また、戦後の困窮した時期に生活のために売りに出されたものを安く買い叩いたと言う話もあった。

仕方がないことだったとは思う。
国の大切な財産を見る眼もなかったし、それを支える財力にも乏しかったということだ。
国外に持ち出されてはいても大切に管理していただいていれば、その絵は永遠に生き続けられる。
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SONY α9 & FE 24-240mm 画像クリックで拡大できます Click to enlarge


今日の一枚は

ヤッシャ・ハイフェッツ(vn)で 「HEIFETZ」

デビュー当時、あまりの早弾きで、感情がない、機械的だなどと酷評されたこともあるが
現代のヴァイオリニストの録音と比較してみればすぐにわかるが、実に巨匠的な弾き方であり
あのスピードの中でよくもまあ抑揚をこめて感情を的確に表現できたものだ、と感心するしかない。
あの独特のガルネリのいぶし銀のような美しい音色を120%発揮させることができたのはハイフェッツくらいなものだろう。

レコードのジャケットはボロボロだが、盤の状態は奇跡的に良好で
モノラルだが(音楽的にはステレオよりモノラルの方がよい)音楽のエキスはたっぷり詰まっている。
ショーソンの詩曲、ツィゴイネルワイゼン、序奏とロンドカプリチオーソ、
非常にマイナーなConusのバイオリン協奏曲が収められている。

現代作曲家の作品を紹介するのに、売れ筋の小曲とカップリングしてLPを発売するのは
巨匠にだけ許された方法だったのだろう。ハイフェッツのツィゴイネルワイゼン?よし買っておこうか!
結局B面のツィゴイネルワイゼンを聞くためにはConusの協奏曲を最初に聴かなければならないのである(笑)
しかし、そのConusも相当によい出来なのであるが、ベートーベンやチャイコのそれのように永遠性を持ったコンチェルトではないため
日の目を見るのはこのレコードに針を下ろしたときだけなのが残念なのです。




by nontan91 | 2019-01-17 23:22 | SONY α9 | Comments(6)
暴風雪警報 blizzard warning #FUJIXpro2#SONYα9
先週風邪を引いてしまい、しょっぱなの火曜、水曜と全身倦怠感と関節痛のため動けなくなって仕事を休む羽目になった。
木曜日、なんとか這い出してきて仕事を始めたが頭痛も加わり、周りからストップがかかってそのまま娘の運転する車に乗せられて
脳外科病院へ。MRIを撮ってもらって異常なし。やっと回復してこの連休はひたすら体を休めていた。
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FUJI X-Pro2 & XF 18-135mm


体中から警報が出ていたのはわかったので、とにかくバッタリと寝込んだ。
2日間水分以外は何も摂れない状況が続き、フラフラ。
まあ、余分なエネルギーはお腹の辺りにため込んであるので(笑)多少の絶食は大歓迎。

写真は石狩市厚田区の古澤という漁港で撮影。
海の方へはまともにレンズを向けられない状態が続き、フッと風が止んだところでサッと撮る。
それまでは体を横にして、横目で海をチラチラ見ている(笑)
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FUJI X-Pro2 & XF 18-135mm


やっと体が回復してきた日曜日、新発田で15回目となる「城下町しばた全国雑煮合戦」というイベントが開催された。
市庁舎を中心に大通りを歩行者天国にして多くのブースが立ち並ぶ。昨年のふるさとイベント大賞の優秀賞をいただいた
やがて全国区にもならんという大きなイベントである。
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XF 18-135mm


いったいどこからこんなに人が沸いて出てくるのか???
普段はどこに隠れてるんだ?(笑)
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XF 18-135mm

お目当ての雑煮ブースにたどり着くまでは長蛇の列!!実際この二倍の長さは並んでます。
今回は市内近郊はもとより、新潟市、村上市、三条市など県内はもちろん、お隣の富山、長野、
そして遠く京都、広島からも参戦。それぞれ地元の特長を生かした美味しい雑煮を提供してくれた。
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XF 18-135mm


朝ごはんを食べないで行ったものだから、途中で目が回ってきた。
ここに参戦している市内のアジアエスニック料理のお店のシェフを見つけて年頭の挨拶などかわして「雑煮、頂戴!」

<子羊の岩塩スープ炙りラムタン雑煮!>
さらにこの上にタンドリーチキンがトッピング。
シェフはパキスタンの方だから当然周囲の雑煮ブースとは味が異なる。
これ一発で元気が出た!
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XF 18-135mm

雑煮合戦の特徴はリサイクルできる器を使用していること。
ただし、回収もきちんとしないといけないので、容器の回収にも時間がかかる。
そのため、そこでも列ができてしまうが、リサイクルのためには誰も文句を言わないで並んでいるのをみて感銘を受けてしまった。
エライ!


久しぶりに聴いている今日の一枚は

サンソン・フランソワ(p)の「ショパン バラード集」

文字通りの「酒とバラの日々」を送った天才ピアニスト。46歳で心臓発作のため亡くなっている。
気力と体調が充実していた時に残した録音には彼の狂気が垣間見えることがある。
ショパン、ラヴェル、ドビュッシーなどフランスものが得意で、ベートーベンなんか知らん!と言ってたらしい(笑)

そのドビュッシーのピアノ曲全集録音が出来上がる寸前に亡くなったというのが残念でならぬが
EMIから録音できなかった部分を除いた全集が出ており、ラヴェル、ショパンのノクターン全集と共に手に入れることができたのは幸運だった。
いまではなかなか手に入らないだろう。今聴いているバラード集は仏盤Columbiaの初期盤で実に音に深み渋みがあり、まさに
フランソワの真骨頂を聴かせるための録音であったと感じさせる。

彼は天才であるから、その演奏は凡百のピアニストの規範になるようなものではない。
規範にならないから、と最初から毛嫌いする人も中にはいる。ルービンシュタインの弾く、どこをとっても
文句のつけようのないショパンもまた素晴らしいものだが、音大には絶対に受からないピアニズムもまたいいではないか(笑)

このバラード集の中でも、さあ、ここで一丁かましたろかい!と大見得を切りそうなサビの部分をサラッとふっ飛ばし
普通あまり気を払わないような部分にスポットライトを当てて大真面目に情熱をこめる、当たり前のお誘いには乗らないわよという
百戦錬磨の女性のハートをあっという間にわしづかみにする術を生まれながらにして持ち合わせている天才と
一歩間違えば狂気となりかねない危うさを同居させたフランソワの演奏が聴かれるが、
君子危うきに近寄らず、とするか、魂を捧げてしまうか、さてどちら?



by nontan91 | 2019-01-14 21:55 | X-Pro2 | Comments(4)
積丹を行く Shakotan, Hokkaido #FUJIXPro2
風雪に耐えて
今年の幕が開きます。
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FUJI X-Pro2 & XF 18-135mm


積丹町、美国港の猫たち。
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XF 18-135mm

顔つきが似てるから兄弟かな?
マイナス3度。
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XF 18-135mm


前日に立ち寄った小樽のJAZZ喫茶の常連さんから、
「オレの嫁は美国の出身なんだけど、いいところだから寄ってみな。」
と聞かされて、前回は訪れてなかった美国へ行ってみた。

N潟は海岸線にはあまり雪が積もらない。
このあたりは海岸のすぐ後ろが山なので、日本海を渡ってきた雪雲はそれにぶつかってかなり雪を降らせる。
トンネルが整備されたのはいいが、そのために以前は除雪されていた海岸沿いの道路は雪のため通れず
行くことができなくなった場所が多くなり、何度も立ち往生してしまった。

by nontan91 | 2019-01-03 21:58 | Comments(7)
石狩の海を行く Ishikari,Hokkaido #FUJIXpro2
何も元旦から?と思うのだがフェリーが遅れたので
丸一日無駄になった。少々疲れていても行くっきゃない。

外気温はマイナス3度だが、猛烈な海風と地吹雪で、時に立っていられない。
路面は完全凍結のところが多く、何度かABSのお世話になった。
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FUJI X-Pro2 & XF 18-135mm 画像クリックで拡大できます Click to enlarge


明日の夕方のフェリーで新潟へ戻る。
時間の制約がなければ行ってみたいところはあるが
明日はチェックアウトぎりぎりまでのんびりして体を休める。

小樽、積丹、石狩は以前に3日間走り回っているので少しは土地勘があったので助かった。
天候が変化してきた時に、あ、この道を入ればあの風景に出会える!?
この天気だったら、よし、行く先変更! なんてのが簡単にできるのがありがたい。
初めてのときは地図とにらめっこして時間ばかり過ぎていった。
行ってみたらハズレ!というのが何回かあった。この次はもっと楽になるだろう^^


by nontan91 | 2019-01-01 22:39 | X-Pro2 | Comments(2)